『血糖値がみるみる下がる!7秒スクワット』読書感想

糖尿病の運動療法の知識を深めようと本を読みました。

『血糖値がみるみる下がる!7秒スクワット』

著者は宇佐見啓治さん。糖尿治療をしている医師の方です。

読書メモ

7秒スクワットのやり方

  • 両手を前に、肩の高さに構える
  • 両足を肩幅やや広めに構える
  • 5秒かけて腰を下ろす
  • 太ももが床と平行になったら2秒キープ
  • 反動を使わずに体を戻す

よくある自重スクワットですが、一回一回の動作にかける時間を指定し、それが長いのが特徴ですね。

筋肉を鍛えると血糖が下がる理由

  • 糖尿病を発症すると血糖の消費能力が落ちる
  • 実は消費能力が落ちるのは筋肉のみ
  • 脳や内臓が糖を消費する能力は落ちていない
  • 故に筋肉が血糖を消費できれば血糖値は下がる

体のどの部分が血糖を消費しているか、実はよく知りませんでした。

トレーニングで筋肉を増やすべき理由ですね。

筋肉が血糖を消費する能力を取り戻す方法

  • 運動後1時間は糖尿病でも筋肉は血糖を吸収する
  • 筋肉が血糖を吸収するのは筋肉内に糖がない時
  • 筋肉内の糖は無酸素運動によって枯渇させることができる
  • 7秒スクワットは筋肉内の糖を効率的に使う

運動によって血糖値を減らすというのは治療の定石。自分も医師からそう教わりました。

が、なぜ運動が血糖を減らすのかについての説明は始めて聞きました。

筋肉内の糖を枯渇させることだけを考えれば、有酸素運動よりも無酸素運動、つまり筋トレが適しているということになりますね。

読書後に起こした行動

ジョギング前に7秒スクワット

ジョギングは続けます。

そのジョギングの前に7秒スクワットを取り入れることにしました。

以前読んだ中野ジェームズ修一さんの本でも、筋トレの必要性は語られていました。

慣れてきたら、ウォーキングの前に筋トレを入れて、30分ウォーキングから5分筋トレ&25分ウォーキングに移行してほしいと。

無酸素を行なってから有酸素をやるのはどのトレーニング本でも言われていますね。

↓実際にやってみた感想↓
7秒スクワットを実践してみた。良い無酸素運動です

目標は筋力増強である認識

今回読んだ7秒スクワットも、中野先生の本も、結論は同じです。

「筋力増強が糖尿病の運動療法として有効」

これにつきます。

運動を快適に行うために筋力が必要。

血糖を効率よく燃やすために筋力が必要。

老後も満足に生活を送るために筋力が必要。

いま自分が行っている運動療法は何のためのもので、何を目指して運動するべきか、現時点での答えとして「筋力増強」を心のど真ん中に置いておきます。

コメント

  1. 宇佐見 啓治 より:

    はじめまして。偶然辿り着きました。「7秒スクワット」を書いた宇佐見です。
    きちんとトレーニングを続けているようでうれしくなりました。運動によってなぜ血糖値が下がるかについての
    理論的な裏付けを知った上うえでないとトレーニング効果は少ないと思います。
    是非継続してください。もう少し効果を上げるには、ゆっくり腰を落としてくる動作を5秒以上
    かけてみてください。10秒以上かけても良いと思います。腰を落としてくる動作で大腿四頭筋が
    引き延ばされます。これがいわゆる伸張性収縮でより筋肉に対する刺激が強くなります。

    • ベンゾウ より:

      コメントありがとうございます。著者の方直々ということで本当に驚きました。
      そしてアドバイスもありがたいです。雪が降ってからというもの、運動の習慣が狂ってしまい、それに合わせて食事も怠けていたので、このコメントを機にもう一度糖尿治療を締め直していきたいと思います。