「龍時」紹介。00年代中頃のサッカーを緻密な取材の元に描いた小説

2020年8月4日現在、Twitterで大騒ぎになっている我らがコンサドーレ高嶺くんと神戸のサンペールの件。

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この件について自分でツイートをしたり、他のサポさん達のツイートを読んだりする中で、ふと一つの小説を思い出したんです。

野沢尚さんの「龍時」。もう10年以上前の本です。サッカー小説としてかなり面白く、当時は新刊が出るのを心待ちにしてました。まだ大学生だったなぁ。

サッカー関係者も結構読んでたみたいですよ。全部で3巻あるんですが、2巻目か3巻目の本の帯は森岡隆三でした。読んでいるだけで試合の状況がしっかりイメージできる、と太鼓判コメントだったと記憶してます。

1巻は「日本サッカーへの失望、スペイン渡航」。

2巻は「スペインへの適応と活躍、日本人としてのアイデンティティの葛藤」。

3巻は「日本代表としてのリュウジ、代表監督の重責」。

実在の選手がかなり出てきます。ポッと出てくるだけじゃなく、普通に喋ります。小説の舞台で動く選手たちの姿はリアル世界のイメージそのものでクスッとくる場面も何度もあります。

サッカー選手もうなる緻密な試合描写や選手の心理描写。そのリアリティを出すために一体どれだけの取材を重ねたのでしょうか。

徹底的な取材が土台となっているこの物語は、きっとサッカーを知る人であればあるほど楽しめるんじゃないかと思います。海外サッカー派か国内サッカー派かは多分あまり関係ない。

「2000年代の中頃かぁ、どんな選手が国内に海外にいたかなぁ」

ロベカル!リバウド!マルコスアスンソン!ホアキン!

大久保嘉人!土肥先輩!

なんて想像できるぐらいの人は必読です。でも若い人でもきっと楽しめる。そんな物語。

スペインサッカーとかこの頃のベティスとかセビリアダービーとか好きな人も読みましょう。スペインのサポーター文化も描かれてて面白いですよ。(取材ほんとすごい。絶対現地で体感しなきゃ書けない内容)

 

当時自分は新刊を紙媒体で買って読んでいました(というか紙しかなかった)。

今なら電子書籍化されてるんじゃないかな?と思い調べたところ、すぐに見つかりました。

3冊目が出た後に作者が亡くなってしまった(自殺でした。何故…)ので、全3巻です。区切りはついているので尻切れトンボにはなっていません。大丈夫です。リュウジ達のその先のサッカー人生はとても見たかったですが。

 

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もちろん全部の雑誌や本が対象かというとそうではなく…雑誌こそそれなりに網羅されてるものの、書籍系はあまり人気本は対象になってない感じです。

龍時が対象になってるのは古い本でありながら人気作だったからなのでしょうね。

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