2020年8月1日のJ1第8節、ヴィッセル神戸戦の感想です。
高嶺へのサンペールの報復行為
荒野2ゴール
神戸両サイドの強力さ
に注目してみます。
高嶺朋樹へのサンペールの報復行為
前半40分。高嶺が自陣でサンペールとボールを競り合います。倒れながらもしがみつくようなしつこさ強引さでマイボールにした高嶺はすぐに起き上がりカウンター。チャナにパス。
その時でしたね。後ろから来たサンペールがホルダーのチャナではなく近くを走っていた高嶺の後頭部を背後から殴りました(肘打ち?)
↓これです。
オイオイオイオイ!!
ボクシングでも反則になるやつじゃねーのこれ!?
うちの高嶺ちゃんに何てことしてくれてんだ
これはひどい。
審判が一瞬目を離した瞬間にも見えるな https://t.co/Y4WqmupbZb— Tabi@コンサ・北海道 (@Tabi_consa) August 2, 2020
動画にある通り、高嶺への報復行為はアドバンテージを見られます。その後サンペールはチャナの前に立ちはだかり、お互いの膝をぶつけ合うようにドリブルを阻止してファール判定。審判から注意を受けました。イエローもレッドも提示されず。
これはいかんでしょう。後頭部への打撃は一歩間違えば深刻なダメージになります。誰がどう見ても「ボールを取られたことに対する故意の報復行為」そのもの、明確に殴ろうとして殴りに行った暴力行為です。1発レッド相当。
カードが出なかった理由として考えられるのは「アドバンテージの際はカードが出ない」という今年のルールのようにも見えますが、ちょっとおかしい。
動画をよく見ると、主審が現場に目をやったのは高嶺が倒れ込む辺りからに思えます。その前、サンペールが後頭部を殴った瞬間はおそらく見えていない。主審はボール優先で見ると思うので全然関係ないとこで起きたこの件が見えなかったのは無理ないかもですが。
副審や第4審からもその瞬間は見えなかったのでしょうかね。これ、本当に危険なプレーだと思うんで、後日でもいいから何らかの処分しないとマズいと思いますよ。同じようなプレーが続いちゃいますから。
今シーズンはただでさえ基準が緩まったことで派手なプレーが増えてますからね。只のアフターなのか、故意によるものなのかの線引きはきっちりやっといた方が…
それに、これが許されたら先日の荒野の一発退場が報われなさすぎです。
荒野拓馬2得点!
絶好調の荒野はこの試合ゼロトップの中央、往年のメッシポジションで先発。見事に2得点あげました!
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第8節
🆚 札幌vs神戸
🔢 1-0
⌚️ 29分
⚽️ 荒野 拓馬(札幌)#Jリーグ#北海道コンサドーレ札幌vsヴィッセル神戸
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/pk4lL8L76z— Jリーグ (@J_League) August 2, 2020
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第8節
🆚 札幌vs神戸
🔢 2-2
⌚️ 48分
⚽️ 荒野 拓馬(札幌)#Jリーグ#北海道コンサドーレ札幌vsヴィッセル神戸
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/Dcabu9yeWm— Jリーグ (@J_League) August 2, 2020
今日の2得点、特に1点目をリアタイで見てて脳裏に過ったのがかつての名DFW鈴木隆行でした。
荒野ゴーーーール!!!!!
高嶺様のクロスはフェルマーレンにヘディングクリアされるも中途半端なクリアに。
諦めずにボールを追い続けた荒野が爪先で触りGKの反対を突くコロコロシュート!おっちゃんはいつぞやの鈴木隆行を思い出したよ。
荒野代表だな— Tabi@コンサ・北海道 (@Tabi_consa) August 2, 2020
フェルマーレンが先に触って軌道が変わったクロスを迷いなく追い続けた結果のつま先ゴール!おっさん世代なら感じるものがあるでしょう。普段代表に興味ない勢でも知ってる超有名ゴール。「運動量で勝負してる選手が」「諦めずに走った結果のゴール」という要素に惹かれちゃいます。
2点目も密集地帯に泥臭く飛び込んでの押し込みゴール。俺はちょっと昔のプレミアリーグのゴリラ系FW達がクロスをガンガン押し込む系のサッカーが好きなもんで、今日の荒野みたいなゴールを見ると脳内麻薬が大量発生しちゃいます。
荒野、絶好調ですね。このまま活躍して代表行って欲しいです。
神戸両サイドの強力さ
右サイドの西大伍。
左サイドの酒井高徳。
何というか、この2人が入ってヴィッセル神戸が完成しちゃったなんて感想を以前もったんですが、この試合もやはり両サイドが圧倒的でした。
西大伍とマッチアップしたのは菅ちゃん。残念ながらケチョンケチョンにやられた印象でした…。菅ちゃん、俊足相手やゴリラ相手みたいなわかりやすいマッチアップは何だかんだバチバチやるんですが、西みたいな球離れ良いタイプは苦手なんでしょうかね。
西はいわばサイドに住む司令塔。連携をうまく使った突破や起点パス、スピードよりタイミングで出し抜いて飛び出す選手です。守っては次々と西に出し抜かれ、いざ神戸陣地へ攻め込んでもハードなチェックで潰される。菅ちゃんサイドは西に完封されたように素人目には見えました。
酒井高徳のマッチアップはルーカス。こっちもアツかった。前節、Fマリノスのティーラトンをボロ雑巾にし前半でベンチ送りにしたルーカスでしたが、今日の酒井高徳はことごとく抜けない。仕掛けても相手を崩せず結局駒井や進藤へ戻す、というシーンが目立ちました。
もちろん守備では酒井高徳を徹底マークし自由にさせなかったルーカスですが、終わってみれば酒井高徳のサイドから作られたチャンスが幾つもありました。ゴールにつながったものも。そっちサイドにはイニエスタも顔を出すのでベリーハードもいいとこなんですが…
この試合、ヴィッセル神戸戦はとにかくコンサの生命線の両サイドを制圧できなかった。そんな印象です。
おわりに
ヴィッセル神戸ですが、「イニエスタの神戸」じゃなくなったなぁって感想をもちました。イニエスタが神戸のシステムの歯車の一つになって動いてる感じ。完成度高い感じでした。
一方で札幌も相当いい感じのサッカーを展開してたと思います。前半なんてどこの海外ビッグクラブだw的なパスワークを自然と繋げてましたし。ミシャの試合後コメントの通り、3点目がどっちに入るか次第、そんな勝負だったんでしょうね。面白かった!
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