教員の働き方は子どもが見ている。望ましい手本を見せるべきでは?

最近のツイートです。

自分がこの考えをもつに至った体験と、もう少し詳しい考え方について紹介します。

母から聞かされていた卒業担任の働き方

実母と話す機会があって、その時に自分が小6の時の担任の先生の話になりました。

母が褒めていたのはその先生が毎日遅くまで働いていたことでした。

 

PTA関連のイベントがあって夜9時まで学校にいた母。

その母が職員室前を通りがかった時に、ただ一人仕事をしていたのがその担任の先生だった。

母が「毎日遅くまで大変ですね」

と話しかけたところ、

先生は「タビくんのお父さんも遅くまでやってるんですよね?頑張ってるのは皆同じですよ」

と返したそう。

 

 

実は自分がこの話を聞かされたのは初めてではありません。

あんたの担任はすごい人だよ。と、子どもの頃から何度かこの話を聞かされました。

 

卒業担任に憧れ自分も仕事人間に

22歳。

自分は臨時採用の小学校教員として働き始めました。

この仕事を選んだ理由の一つは小学校の時のその担任の影響です。

 

さてその後自分がどんな働き方をしたか。

当然、22時23時まで働き通しました。

それが当たり前だと思っていたから。

それが格好いいと思っていたから。

 

当時、自分が憧れた卒業担任のように、その姿を目指して20代の教員生活を走り抜けました。

何度かでかい病気をしたりしましたが、自分は当時の卒業担任に少しずつ近づけている気がして何も疑問を感じず仕事の鬼になっていました。

 

小学校教員の働き方はキャリア教育に関わる

体験談はここまで。
あとは思うところを喋りますね。

キャリア教育、ご存じでしょうか?
子ども達が人生のキャリアを適切に作り歩んでいけるように、職業に関する知識や人生設計を学ばせようという考え方です。

 

この体験談はキャリア教育に繋がるような気がしました。

教員って、子ども達にとって恐らく最も身近な「働いている人」の姿だと思うんです。

お父さんやお母さんが働いている姿ってのは自営業でない限りなかなか子どもが目にすることはありません。

一方、学校教員というのはまさに子どもを相手に日中働いていますから、子ども達にとっては「親しい人が働いている姿」そのものなわけです。

 

つまり。
教員の働き方というのはそれ自体が子ども達にとっての印象的なキャリア教育であると言えるんです。

教員が忙しく働いていれば、子ども達はそれを当たり前と思う。

教員が下を向いて働いていれば、子ども達は労働を苦役と思うようになる。

教員が楽しそうに働いていれば、子ども達も将来自分が働いている姿をポジティブにイメージできる。

 

さらに言えば、その働き方には時代が求める姿を反映させる必要があります。

例えば、今の日本は働き方についてさかんに議論が重ねられていますよね。

答えもなんとなく出つつあります。ホワイト企業が結果を出し、ブラック企業が淘汰される流れが出てきていますね。

ならば教員がその働き方をして、子ども達にホワイトな働き方を知ってもらいましょうよ。

 

なんて思うんです。

 

まとめ

時代がホワイトな働き方を求めるのであれば、学校教員にその働き方をさせるべきです。

これは自分が元教員だから仲間意識で教員の肩をもつとかそういう話ではありません。

教員の働き方というのは「子ども達に大人が働いている姿を見せる」というキャリア教育の一環であると思うからです。

 

↓働き方に関しては色々行政も動いているようですが…

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