正採用教員→Webライター→臨時採用教員という意味不明なキャリアを歩いてみたら、学級通信の書き方が大きく変わったという話。
独学で学んだWebライターの仕事
教員を辞めた後、しばらくwebライターやってました。フリーでやってた時期もあれば、組織に属していた時期もあれば。
組織に属したとは言ってもその部署は自分が入ったことで開設され自分1人で仕事していたようなもの。なので誰かに習ったとかではありません。
本を読み、ネットの海を漁り、読者がスルスルと読めるような文章を目指して色々と勉強してました。評判や成果物がそのまま次の仕事につながるような世界でしたから、少しでも文章の腕を上げようと必死でした。
それが功を奏してかそれとも運が良かったか、ありがたいことに仕事が絶えることはなく、報酬額もとんとんと上がり、ちょっとだけ評価されていたような気はします。
久々に学級通信を書いたらスピードが段違いだった
そんな中、嫁の仕事との兼ね合いで突然復帰することになった小学校教員。先日、担任として久しぶり(1年半ぶりぐらい?)に学級通信を書きました。
書いている感覚が以前教員をやっていた頃とは全く違いましたね。
スピードが圧倒的に早いんです。
書くにあたってはWebライター時代に学んだことを学級通信作成に取り入れてみました。
- 読者が求める情報から逆算して内容を決める
- 読みやすさを徹底的に意識する
この辺を意識するようになりました。
学級通信から必要のないものを取り除いた
教育の目的が!!
最近の学級はここが素敵!!
こういうのは重視しなくなりましたね。
保護者はたぶんですがそのテのやつは読みません。実際自分はいま長女の保育園だよりを読んでいますが、園としての理念を語った内容や担任の想いとか、そういうのはほとんど読み飛ばしてるんですよ。
保育園だよりは正直「拾い読み」です。最低限の連絡事項(持ち物や行事の日程)、我が子の名前が載っている部分、学級で行なった具体的な活動内容、この辺ですね。あとはほぼ読まない。
きっと小学校も同じだと思うんです。だとすれば、学級通信もそんなニーズを最優先で酌むべきじゃないでしょうか。
学級通信を書くときの留意点
- 連絡事項は一つのスペースに集約、タイトルや装飾を活用する
- 学級の様子を伝えるのなら「具体的な活動やエピソード」を書く
- ポエムは書かない
- 結論ファースト
- 一文は短く
こんな感じでできるだけ読者が読みやすい状態を作るべきだと思います。
保護者の中にはメチャクチャ忙しい人もいるわけで、そういう人は連絡事項が集約された部分だけを読めばいい。
一方で、夕食時など子供と学校の活動について語り合いたい保護者の場合は、学習内容や面白エピソードが具体的に書かれた部分を読んで共通の話題を食卓に並べればいい。
担任のポエムは不要ですね。よほど担任が芸能人クラスに神格化されてない限り、熱心な保護者数名が一応読む程度のものですから。紙面が長くなることは避けたいので、このようなコンテンツは避けます。
「図工の時間で使うので〇〇を用意してください。」
みたいな文は、
「〇〇を用意してください。図工の時間で使います。」
と結論ファースト型に変えちゃいます。合わせて、長い文は「。」で2文に区切りスルスル読めるようにする。
他にも無理に文章で説明せずに図や写真、絵を使うなど、色々と工夫できる点はあります。
学級通信を読む人の立場から逆算して書く
結局のところ、どこまで読者ファーストで物事を考えられるかですね。
読者がどれほど忙しいか、どのような情報を求めているか。
学級通信を作る上で必要な価値観なんじゃないかなと感じています。
ちなみにこのブログは自分の備忘録的な側面が強いので、あんまし極端な読者意識は施していません。プライベートな時間を楽しむ趣味みたいなもんなので、肩の力抜いて好きに書きたいですから。
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