これまで2か月続けていたストラテラをやむを得ず断薬することになってしまいました。
今回は、そのストラテラ断薬によって仕事や生活に現れた感覚や行動の変化を書き残します。
ストラテラを断薬した理由
望んだ断薬ではありません。やむを得ない事故のような断薬です。
通院のタイミングを逃し薬の更新ができなかった
自分は田舎に住んでいる関係で、遠いクリニックへ隔週で通っています。
平日は仕事があるので、土曜日の通院です。
(通っているクリニックは土曜も午前だけ開いています)
これまで2か月間欠かさず通院していたのですが、この記事を書いている5日前、ちょうど通院するタイミングだった土曜日に外せない仕事が入ってしまいました。
そのため、やむを得ずこの週は通院をあきらめ、ストラテラを切らしてしまうことになりました。
次の週も都合が悪く2週間のストラテラ断薬予定
実は、この次の土曜日も都合が悪いんです。
そのため、最低でも2週間ストラテラを断薬することになってしまいました。
まぁ、、、その都合も先日の土曜仕事も、しっかりと先々の予定の見通しが立っていれば事前に調整することができた話なんですよね。
相変わらず自分は未来が見えていません。
ストラテラを断薬して実感した体調の変化
今までいかにストラテラが自分を助けてくれていたか。
本当に大切なことは失くして初めて気づくものです。
視野が狭くなった
視野が明らかに狭まりました。
普段皆さんが自分の目から見ている景色って、中央にはっきりと見える世界、その周りにぼんやり見える世界がありますよね。
視野が狭くなったというのは、真ん中のはっきり見える部分が小さくなり、周りほとんどがぼんやり見えるようになってしまった感じです。
筒の穴を目に当ててそこから見える景色と言えばイメージしやすいでしょうか。
ADHDの人はよくキョロキョロすると言われますが、自分の場合その原因はこれなんですね。
あちこちを見たい場合、気づくと顔ごと動かしちゃいます。
その感覚が断薬して以来蘇ってきました。
疲労のたまり方が明らかに早い
疲労のたまり方が明らかに早く、深くなりました。
これについては具体的なエピソードを二つ紹介します。
まず、仕事が終わって家に帰ってから、気を失うように寝落ちしてしまうことがこの4日間で2度ありました。
数分程度の短い眠りですが、ストラテラ服用中は全くなかったことです。
もう一つ、就寝中にいびきをかきました。
これもしばらく無かったことです。
以前、ストラテラを処方してくれている医師に「睡眠が改善されたのは、ストラテラの効果で日中の疲労が軽減されたのではないか」と説明を受けたことがありました。
この4日間の睡眠に異変が起きているのは、日中の疲労が増えているためと考えられそうです。
苦手なことがとことんできない
ストラテラの服用を始めた時、生活上の困難が改善されたのかどうかは明確には感じられませんでした。
少しずつ効いていく薬なので、わずかな変化に気付かなかったのかもしれません。
しかし、今回の断薬の影響からか、この数日間、これまでの人生で自分が苦手としてきたことがはっきりと出てきました。
ストラテラはこの2か月間間違いなく自分を助けてくれていたのだと改めて実感しました。
ストラテラ断薬が仕事に与えた影響
まぁ、ボロボロですよ。
集中力が明らかに落ちた
周囲の雑音が気になります。
ほかの人達の会話に気を取られます。
作業をしていると他のことがしたくなります。
明らかに集中力が落ちました。こんなんで仕事どうするんだ?ってレベルです。
興味のない仕事や話題に対応できない
ストラテラを飲み始めて以来、興味のない仕事や話題、必要性を感じられない仕事にも嫌々取り組むことができていました。
ですが、ここ数日は酷いです。
興味のない話題を振られると、どう相槌をうてばいいのかもわかりません。
仕事の進捗を質問されても、返事がしばらく思い浮かばずに相手に不思議がられました。
久しぶりの感覚です。この夢の中を歩いているような感じ。
ストレス耐性の低下・自傷行為
失敗を感じると、その瞬間からネガティブな思考が脳内に溢れ出たり、パニックを起こしたりする人生でした。
それがここ数日復活しています。
酷いときは自傷行為のような行動に発展してしまう自分のこの悪癖。
ストラテラ断薬によって出てきた行動の変化の中で、一番やっかいなものかもしれません。
ストラテラの断薬で離脱症状はあったか?
タイトルにもあるように、それらしい離脱症状は感じませんでした。
離脱症状とは?
日本救急医学会のサイトから引用。
薬物離脱症状は大量,長期間にわたる薬物の使用を中止または減量することによって生じる薬物特異的な症候群の発現と定義される。臨床的に著しい苦痛,社会的,職業的または他の重要な領域における機能の障害を呈する。症状は一般身体疾患によるものではなく,他の精神疾患ではうまく説明されないなどの特徴がある。離脱症状をきたす精神作用物質としては,アヘン類(麻薬類),覚醒剤,コカイン,睡眠薬,抗精神病薬,アルコールなどがある。離脱症状としては,不安,不穏,焦燥,不眠,注意障害,せん妄などがある。頭痛,嘔気,嘔吐,発汗などの身体症状がみられる場合もある。
引用元:日本救急医学会HP
ちょっと難しい説明ですね。
離脱症状とは精神に作用する薬をやめた時に出てくる症状で、代表的な作用物質の中にはアルコールも含まれています。
つまりは禁断症状のようなものでしょうか。
なんとなく、アル中患者がアルコールを手放した時に起きるような不安、イライラ、手の震えなどをイメージしました。
離脱症状と思わしき感覚は無かった
上の項で説明したように、ADHD特有の感覚が戻ってきたのは確かです。
ただ、離脱症状を感じたかというと答えはNO。
精神的な禁断症状のようなものは感じませんでした。
もちろん、「やっぱ自分にはストラテラが必要だなぁ」とは思いましたよ。
それが上の引用文の中にある不安や焦燥といった依存の一部であると言われれば、「離脱症状はあった」となるのかもしれませんが。
自分としてはそこまでのものだったとは思っていません。
結論「ストラテラ断薬によって視界・集中力・疲労に影響。離脱症状は無し」
失くして初めて気づいたストラテラの数々の効果。
今の自分にはまだストラテラが必要ですね。
なんとか2週間を乗り切って、もう一度ストラテラを飲み始めたい。
もちろん、薬だけではなく環境を調整したりするなどの対策も追々していく予定です。
が、まずはギリギリで生き延びている今の職場での仕事をもうしばらく全うしなければなりません。