子供に二重跳びを教える際に押さえておきたいポイントを羅列します。努力も必要ですが、それ以上に道具の調整と練習の順序が重要です。
縄跳びの長さを調整する
縄跳びの長さを調整します。縄が長すぎると頑張ってもなかなか二重跳びが成功しないという事態になってしまうので。
①:前跳びをさせる
正しい姿勢で前跳びをさせます。正しい姿勢とは、両手がそれぞれ腰の横にある状態で、手首の動作だけで縄を回す姿勢のことです。縄を回す際、肘や肩は全く動きません。
二重跳びには正しい姿勢での前跳びが必要なので、未習得の場合はまずそれを覚えるところから。
②:縄と頭の間のスペースを見る
前跳びをした時の「頭から縄までのスペースの長さ」を見ます。
この長さがゲンコツ1個〜2個程度になるよう縄の長さを調整します。
この調整をすると、子供はかなり縄が短くなったと感じるはず。高速回転に特化したピーキーな縄跳びになります。
速い前跳びを習得する
道具の調整ができたら、次は練習です。
最初の狙いは「縄の高速回転」を習得させること。そのために、具体的な目標を与えて練習をします。
10秒間に25回前跳びをする
これができるようになれば、相当速いスピードで前跳びができていることでしょう。
・短めに調整した縄
・正しい姿勢での前跳び
これら二つが整っている状態で練習をすれば、そう困らずに達成できると思います。
二重跳びのタイミングを知る
速い前跳びを覚えれば、あとは回すタイミングを知ることで二重跳びは完成。
前跳びのリズムは「ピョンタンピョンタン」。
二重跳びは「ピョタタンピョタタン」。
この違いを知る必要があります。
ジャンプ拍手
ジャンプしている間に2回拍手する。単純ですが、これでタイミングを掴む子がわりといます。
最高点に到達してから2回叩いたのでは間に合わないんですよね。
手本を見る
速い前跳びができている子であれば、二重跳びの手本を見るだけで感覚を掴む子もいます。親が二重跳びを跳べるのであれば、この段階で一緒に跳んであげると良いです。
二重跳びを2回以上跳ぶ
とりあえず二重跳びを一回は跳べたでしょうか。二重跳びは2回跳ぶことができれば何回でも跳べるものです。
1回きりの二重跳びを2回以上の連続に進化させるには、一つ姿勢を矯正すること。そのために一言アドバイスを送る必要があります。
膝を曲げすぎないよう矯正する
二重跳びを練習する子は、大体の場合、両足をくの字に折り畳んでジャンプをします。足が縄に当たるのを避けようとするためです。
しかし、足が大きく曲がった状態で着地してしまうと、体が縮んでしまいすぐに次のジャンプに移ることができません。それが原因で2回目の二重跳びの縄のスピードに間に合わず、引っかかってしまいます。
膝を曲げすぎない姿勢でジャンプをすれば、体のバランスが崩れることなく着地と同時に次のジャンプに移れます。
足音を立てないように注意させる
アドバイスの声かけはひとつ。
地面に足がついた時、できるだけ音が出ないようにしてごらん
この声かけとお手本があれば、遅かれ早かれ子供達は正しいジャンプをマスターできるでしょう。
お手本を見せられない場合は、YouTubeで縄跳び動画を探せば無数にお手本が出てきます。
まとめ
- 縄跳びの長さを調整する
- 速い前跳びを覚える
- タタンタタンのリズムを覚える
- 膝を曲げすぎないジャンプを覚える
ざっくり言うとこんな手順です。実際はその子の性格や体格などで多少変わってきますが、基本的な教え方の道筋として参考にしてもらえれば。
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