田舎への赴任が決まった。
教員である自分は車を持っているけど嫁は都会の人だから車がない。
1馬力の給料だけど車を2台持つべきだろうか?
田舎教員のクルマ事情について、奥さんが専業主婦の場合の理想的なライフスタイルを話します。
冒頭の悩みは過去に自分自身がもった悩み。
当時の体験をふまえたうえの結論は、
車は絶対に2台あったほうがいい!
ということ。
理由とか当時の苦労とか書いていきますんで、必要な部分を読んでいってください。
田舎の小学校教員が車を2台持ちにするべき理由
田舎では教員としても住人としても車は必須です。
よほどの理由がない限り、奥さんが専業主婦であっても2台持ちがベストです。
田舎の小学校教員は仕事で車を使う
自分は小学校教員だったんで、小学校目線での話です。
田舎の小学校教員って仕事でやたら車使うんですよ。
- 家庭訪問
- 生徒指導でコンビニに突撃
- 近隣の学校への出張
- 研究会への移動手段
こんな感じで、仕事に関わって何かしら移動するときは基本車なんです。
自分で自分の車を運転して目的地へ向かう文化です。
で、一家で一台しか車を持っていないと問題が発生します。
嫁に車を預けて自分が徒歩で通勤した場合、仕事中に突然車を使わなきゃならなくなったときに身動きがとれなくなるんですよ。
そんなわけで、できれば学校へは車通勤したいというのが理想です。
田舎の主婦は生活で車を使う
つぎは家に残された奥さん側の話。
田舎に住んだことがある人はわかると思うんですが、田舎暮らしって車が無いと詰むんですよ。
食料品の買い出し、病院の受診、役場への用事、子供のこと、
どれも移動距離が長いケースが多く、徒歩だとなかなかキツいものがあります。
じゃあバスでも使うか?となるのですが、
バスなんて路線少ないですし、そもそも1時間に一本来れば良いほうです。
要は使い物にならないんです。
何だかんだでほとんどの時間を学校で過ごすダンナと違い、奥さんは家事育児の関係で街の中を動いて回る生活です。
それを車無しでこなすというのは、田舎生活においてはちょっと無理がありますね。
出産や育児を考えれば答えは一つ
出産や育児が絡んでくると、この問題はさらに深刻化します。
妊娠中の検診、まさか長距離を歩くわけにはいかないですよね。
普段の買い物だって妊娠期は負担が強くなります。
また、いざ赤ちゃんが生まれて育児が始まると、徒歩族にはベビーカーという負担が更にのしかかります。
田舎において、車なしで妊娠出産育児家事をというのはほとんど無理なんじゃないでしょうか。
ダンナも仕事で車を使いたいところですが、奥さん側の強烈な負担を考えると、1台の車は基本的に家に置いておくべきでしょう。
でも仕事上どうしても車が必要な場面だって出てきますから、その辺のやりくりをいちいち考えるのが面倒であれば、答えは2台持ちなのかなと思います。
田舎での新婚生活&出産育児を車1台でしのいだ体験談
自分と嫁が人口4桁の田舎で車一台生活したときの体験談を晒しておきます。
一言で言うならば「大失敗」。
コンパクトカー1台で妊婦の嫁と田舎へ赴任
独身時代に自分が乗っていたコンパクトカーで田舎へ赴任しました。
それまでは大都市近郊の衛星都市のような街で教員をしていたので、一台でも特に問題はありませんでした。
ですが田舎へ来てからというもの、上の項で説明したような状況になってしまいます。当時嫁は妊娠初期から中期に入る頃でしたので、それこそ車をどうするかは難しい問題でした。
自分はやんわりと二台持ちを提案もしましたが、一馬力教員の安い給料では2台持ちというのはなかなか勇気がいるものです。
我が家の場合、嫁が結婚時にもってきたバイクもありましたので、税金など考えるとこれ以上車は増やしたくないなぁという結論に達しました。
通勤にバイクを使うようになった。でも冬は…
自分は学校に確認したうえで、通勤にバイクを使うようになりました。
原付きバイクではなく、普通にマニュアル操作の大きなバイクだったので、やはり見た目は気になりました。
中学高校ならまだしも、小学校ですからね。しかも噂が広まりやすい田舎の。
通勤には使いましたが、他校への出張や子供たちの家庭訪問には使いませんでした。
そういった予定がある日はあらかじめ嫁にことわって車で出勤していました。
もしかしたらそれらをバイクでやっても良かったのかもしれません。
ですが、当時の自分はどうしても気になってできなかった。
たぶん今同じ選択で迷ったとしても、バイクで家庭訪問は行かないと思います。
自分が車を仕事に使うと嫁は閉鎖空間で消耗する
自分の勤務地は北海道だったので、冬はバイクは使えません。
車で通勤するか、徒歩で通勤するかしていました。
冬に自分が車使うと、嫁はいよいよ身動きがとれなくなっていました。
元々北海道の人ではなかったので、よけいにその寒さに耐えられなかったんです。
生まれたばかりの子供も抱えていましたし。
買い物や病院はもちろん、「ちょっとその辺でお茶したいな」的なお散歩も車なしではできません。
当時は嫁にかなりの負担をかけていたと思います。
正直、素直に車二台持ちにしておけばよかった。
バイク売ってでも車二台にすべきでした。
自分が使った車の感想
コンパクトカー
ハイブリッドカーを使っていました。
夫婦ふたりで遊んでいた頃はこの車に不満はありませんでしたが、子供が生まれると評価は一変。
車の中でのお世話や子どもを抱えての乗り降りがサイズ的に難しかったです。
視界が狭いことから嫁が自分で運転するときに恐怖を感じたこともあり、ローンを残しながら途中でミニバンに買い替えました。
ミニバン
ホンダセンシングがついたミニバンを新車購入。
これは良かったです。
車内が広く、赤ちゃんのお世話も快適。
ホンダセンシングと北海道の道は相性がよく、ほぼ自動運転のような気分で週末の買い出しなどをこなしていました。
今からタイムスリップして2台持ちするならば?
独身時代に使っていたコンパクトカーをそのまま使います。
そしてもう一台は軽自動車。
最近の軽はそのへんの普通自動車よりもよほど車内が広く、子育て家庭の2台目としては申し分ない性能です。
スペーシアやN-BOX辺りを買いたいですね。当時からこの2台は気になっていたので。
車を持っていない状態からいきなり2台持ちするならば、軽2台でもいいと思います。
ただ、田舎の生活は仕事も休日も結構長距離運転するんで、乗り心地的に軽はちょっと疲れます。
余裕があれば、一台はパワーのあるコンパクトカーにしておきたいところ。
もちろん最強はミニバン&軽の組み合わせなんでしょうが、たぶん高いですよねこれだと。
まとめ
- 田舎の教員は仕事で急に車が必要になる
- 田舎の主婦は車がないと詰む
- 2台持ちするなら一台は軽がおすすめ
当時の自分を説得するつもりで2台持ちをおすすめしてみました。
2台持ちは経済的には結構負担です。
が、1台持ちによるストレス面の負担はそれを上回ると自分は思います。
育児のストレスや仕事とストレスと重なったときのことを考えると、金で解決できるストレスは解決しちゃうのがいいと思いますよ。
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