2017年の7月にブログを書き始めて以来、自分がずっと持ち続けていた興味が「文章術」。
- どうすれば読みやすくなるのか?
- どうすれば速く文章が書けるのか?
そんなことを常々考え、これまでに文章作成に関わる実用書を多く読んできました。もしかすると教員だった頃以上に文章表現という技術と誠実に向き合っているかもしれません。
さて、そんな自分が特に強く影響を受けたのが今回紹介する本「10倍速く書ける超スピード文章術」。この記事では本の概要、そして読んだ結果自分が受けた影響について紹介していきます。
10倍速く書ける超スピード文章術の概要
ブックライターである上阪徹さんが書いた実用書。社内メールから本の執筆に至るまで「文を書く人」全体を対象に書かれています。
書き出しにあるキャッチコピーは「速く書ければ、仕事は速くなる」。
文章作成を取材・構成・執筆・校正と徹底的に分業化することによって、そのスピードを劇的に高めていこうという趣旨の本です。
10倍速く書ける超スピード文章術の目次
- 序章:なぜ文章を書くのに時間がかかってしまうのか
- 第1章:10倍速く書ける「素材文章術」
- 第2章:正しい素材を集める2つのルール
- 第3章:素材をひたすら集める
- 第4章:素材を読みやすい順番に組み立てる
- 第5章:一気に書き上げる
- 第6章:読みやすく整える
- 実践編:ケース別:速筆術
各章の最後には、その章で伝えたい結論が1ページに箇条書きされています。最近の実用書でよく見る形式ですね。便利です。
本を読んで受けた影響・感想
メールの下書きでメモを取るようになった
メモを大切にするこの本において、そのメモ取り手段として紹介されていたのが「メールの下書き機能」を使ったメモ。
さっそくgmailアプリの下書き機能でメモをとるようにしてみたところ、その手軽さと速さに驚きました。
一つ一つの操作に全くタイムラグが無いんですね。スマホでサササッとメモを積み重ね、家に帰ったらパソコンでそのメモを並び替えて文章構成と書く内容を整理してしまう。ここまでできればあとは文章を書くだけです。
取材の量と質を重視するようになった
文章を考えない。
取材したことを並べる。
そんな思想で書かれたこの本を読んで、自分はこれまでの「文筆家気取り」の書き方をできるだけ改めたいと思いました。
以来、書きたい文章タイトルが決まったら、それに関する素材をとにかく日常から拾う意識をもって生活しています。
また、メモの質も刺激を受けました。
取材するにあたって大切にするべき視点が3つ紹介されており、それを意識したことで自分が集める素材の質は劇的に向上しました。
文章を一気に書き上げるようになった
文章は考えながら書いてはいけない。調べながら書いてはいけない。
文章全体から流れが失われるから。
一度一気に書き上げてしまい、あとから推敲する。
自分の執筆スタイルはそんな感じでガラッと変わりました。
推敲の際の視点が増えた
突貫工事で文章を書く一方で、その後の推敲には徹底的に気を配ります。
この本には推敲する際にもつべき視点が具体的に紹介されていました。それに従って自分の文を見直すことで、自分の文章力そのものに対して良い気づきを得ることができました。
この本をおすすめしたい人
仕事のスピードを上げたいビジネスマン
著者が想定している読者の一つがビジネスマン。
社内メールや広報、会議資料など、業務で扱う全ての文章の執筆スピードを上げるための知識をたくさん得ることができます。
学生
自分としては学生の方にもぜひ読んでほしい。
この本で紹介されている「メモ(素材)を大切にする」という考え方は、大学での講義一つ一つをしっかり受けようというモチベーションに繋がると思います。
レポートを書く速度も爆速になりますよ。
駆け出しWEBライター
必読書。作業環境の側に常に置いて、何度も読み返しながらこの本の知識技術を吸収しきるべきだと思います。
ブロガー
ブロガーであれば、「日常からネタを探す」という意識をすでに持っていると思います。この本もそういった思想で書かれているもの。
ネタの整理に文章能力と、文章を扱うブロガーであれば一度整理しておきたい技術が具体的に書かれています。
まとめ
教員時代もそうでしたが、仕事を進める上で必要な知識というものは大体が本から学ぶことができます。
また仕事で扱う技術も同様。本から学んだ知識を参考に実践をつめば、おのずとそれが技術となって自分の中に染み込みます。
WEBライターとしての知識や技術を身につけたいという今の自分にとって、上阪徹さんのこの「10倍速く書ける超スピード文章術」はまさにタイムリーな内容でした。
「文章を書く」という行動の精度を上げたい全ての人に一度読んでほしい本です。
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