医療系の話題になってしまうので、あくまで体験を主観で語るスタンスで。

うちの8歳児がインチュニブとアリピプラゾールを飲み始めてそろそろ2ヶ月半になります。その間、薬の量を増やしたり減らしたり種類を追加したりなどあったので、ここで一度メモにします。
インチュニブ1mg
薬を使うと決まった最初の段階ではインチュニブ1mgからスタートしました。通常は2mgで安定させるため、まず1mgで体を慣らし、副作用を見ながら2mgに増量するとのことでした。
薬を飲んでわりと早くに、学校と学童から「寝ています」との連絡が。
家でも脳への刺激(ゲームや会話等)が途絶えるとちょくちょく寝ていました。
車でもよく寝ました。
一旦寝ると1〜2時間起きない感じでした。
1週間ぐらい経って、寝る頻度はいくらか治ったと感じたのを覚えています。もちろん寝るときはありましたが。
インチュニブ2mg
15日間1mgで過ごし、次の通院の際に2mg(1mg×2錠)に増量しました。
増量して数日、それまでいくらか収まっていた眠気がまた強く出ました。
苦手な活動を避けて廊下で転がってそのまま寝る。
眠いと言って机に伏せて寝る。
医師と嫁様の見立ては学校の授業がつまらなくて刺激が足りなくて寝るのでは?と。WiscⅤが高めに出ていたのでその側面はあると思います。が、メインはもちろん薬の副作用によるものでしょう。
嫌いなことや失敗に対し気持ちが強く振れて、一気に拒絶して塞ぎ込む。すると脳への刺激は無くなるからそのまま眠気に襲われてしまう。なんとなく問題の根っこが見えてきていました。
一方、インチュニブのメリットが見えたのもこの頃。
「これをやって次にあれやって、それは重要だから先にやらなきゃ」
そんな動きを家で常に見せるようになりました。「やりたいこと>>>>やらなきゃならないこと」だったのが、「やりたいこと<やらなきゃならないこと」に変わった感じです。
何より、一つ一つの動き出しが早い。宿題だとか、食器の片付けだとか、ランドセルの手紙を出すだとか、小さなことですが、それらをサッとやるようになったのは大きな変化だと思います。
26日分の薬を出してもらったこの時期の最後の方は公文式に通い始めたのですが、公文の宿題も毎日遊びの前に済ましていました。
インチュニブ2mgとアリピプラゾール1mg
次の通院で、学校で起きている「キレる、落ち込む」といった問題が続いていることを話しました。エピソードの中には行事の練習で落ち込んで思考が極端になった(パニック?)結果、友人の冗談を間に受けて吹き抜けから飛び降りようとして周囲が急いで止めたなんていうものもありました。
それを受けて、気持ちを起伏を緩和することを目的にアリピプラゾール1mgが追加されました。自分は小学校教員で特別支援学級を担当することもあるのですが、この薬名は初耳でした。勉強が足りませんね。
学校と学童ではぼんやりとするようになり、やはり寝ることが多々あったようです。
家や外出先で一緒にいると、声がとても小さくなったなと思いました。
メリットがあったか尋ねてみると、学校では少しは変わったかなぁという反応。学童ではケンカや攻撃的な行動は目に見えて減ったとのことでした。
家ではいつの間にか昼寝をするという姿が見られなくなったように感じていました。スプラトゥーン等イライラを誘発する類のゲームをしていて攻撃的な独り言を叫ぶ姿がめっきり減ったなという手応えがありました。
この頃、特別支援学級への転籍準備を進めていましたが、そうそうすぐに行けるものではありません。最も重要で最も早く動くべき対応である「環境調整」を叶えてあげられないまま、薬による対処療法は進んでいきました。
インチュニブ1mgとアリピプラゾール1mg
1ヶ月後の通院。眠気が出ていると学校&学童から聞いた旨を医師に話したところ、インチュニブを2→1mgに減らしてみようかという話になりました。
自分の感覚としては、ADHDの諸特性よりも感情の起伏の方に問題の根っこがあるような気がしていたので、納得しその方針でお願いしました。
1mgに減らし2日経った辺りで、おしゃべりが幾らか増えたなと感じました。本来のこの子の性格が柔らかく出ていたように思えて親として安心しました。
服薬し2ヶ月を過ごす中で大きく改善されていた家庭内での色々な習慣は1mgになっても特に崩れる様子は見えていません。学校や学童での様子はこれから機を見て聞いてみようかと思います。
現在の状況はここまで。今後はこの場に追記していく形でメモを取っていこうと思います。
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