見た目は児童書ですが、開いてみると1ページあたりの文字数がすご~く少ない。
絵本のように読み進められて内容も微笑ましい一冊です。
『みどりいろのたね』
(たかどのほうこ 福音館書店 1988年)
とても読みやすい児童書として
この本はとにかく読みやすいです。
96ページのハードカバー本なのですが、1ページあたりの文字数がとても少ないので、実質、絵本のような感覚で読み切ることができます。
小学校低学年はもちろんのこと、年中さんでも文字に慣れた子ならスラスラ読めると思います。
うちの5歳児は2,3回読み聞かせてみると、内容を気に入り、その後は一人で何度も読んでいました。
自分の知る限り、ハードカバー本の中ではトップクラスの読みやすさだと思います。
まさに幼年童話。
愉快で人情味あふれるストーリー
詳しくは語りませんが、読み聞かせている自分がクスっと笑ってしまうような、微笑ましい内容です。
あるある風景→非日常→日常に戻ったと思いきや?
というよくあるプロットなのですが、何だろう、リズムというか言葉選びというか、どうにも面白いんですよね。
文字が少ない本なので、その分挿絵が大事な役割を担っています。
クスっときたり微笑ましかったりする理由の大きな一つが、たぶんこの挿絵。いい味出してます。
劇にすると笑えます
そんな内容なので、劇化にものすご~く向いてます。
小学校低学年にピッタリ。登場人物が少なめなので、田舎の学校でもラクに台本作れます。
規模の大きい学校でやるならば、ナレーションを増やす感じかなぁ。
登場人物は「序盤&終盤組」と「中盤組」の2つにはっきり分かれるので、田舎の学校ならば、それぞれ出番がない時間帯にナレーションもやらせるといいです。
ユーモアに強い子を中盤組に揃えると良い感じです。
鉄板ネタとして。児童書への移行期として
とにかく子どもたちのウケが良いので、鉄板ネタとして使える本です。
絵本とミッケに勤しむ子どもたちに、ハードカバーをめくる快感を知ってもらう児童書への移行期本としても良い感じ。
日常で何度か読み聞かせをしておいて、行事シーズンで劇にすると楽しい時間を過ごせます。
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