ADHDは汚部屋に住むしかないのか?
綺麗な部屋に住むことは家族に頼り切る以外方法はないのか?
そんなことはないですよ。ADHDであっても自分の力で綺麗な部屋を維持する方法はあります。この記事で伝えます。
自分はADHD当事者。30年近くゴミ屋敷で暮らしていました。今はキレイな部屋を維持できています。色々と試行錯誤した結果手に入れた考え方を伝えます。
ADHDに最適な部屋はモノの無い空間
自分が身につけたADHD向けキレイ部屋維持法とは「物のない部屋」を目指していくというものです。最低限の持ち物で生きるミニマリストの思考を身につけることで、不思議とある程度キレイな部屋を保ち続けられるようになりました。
物のない部屋がADHDに向く理由として自分が感じているのは次の3つ。
- 脳の負担が減って体が動くようになる
- 掃除片付けのハードルが劇的に下がる
- ゴミがある状態に違和感をもてるようになる
これらの効果がキレイな部屋を呼び込んでくれます。
ADHDは部屋に置かれた物からダメージを受ける
脳にはメンタル的なエネルギーが存在すると自分は考えています。
部屋の中のモノを減らすことで、これまで無駄遣いされていた脳のエネルギーを自分のために使えるようになります。
部屋に置かれているモノ達は、常に住人からエネルギーを吸い続ける存在だと思うんですよ。エネルギーを吸うっていうとなんか抽象的ですが、具体的には、整理、収納、補充、掃除、手入れなどなどです。
モノ達との付き合いは決して買って終わりじゃないですよね。何かモノを買って部屋に置くと、まるで脳内に常駐したアプリか何かのように、それらモノは住人にエネルギーの消費を求めてくるんですね。
俺を手入れしろー!
俺を見ろぉぉ!
つかええ!
遊べええ!
食えええ!
って感じで。
で、モノを減らしてみると不思議と脳がスッキリします。所有するモノ達へ注意を払うために無意識に使っていたエネルギーを、自分のために使えるようになったからなんだと思います。
雑念が無くなると共に脳にブーストかかる感じです。
ADHD部屋はめんどくささを排除して汚部屋脱出
持ち物を減らせば掃除の難易度も下がります。
「よーしちょっと掃除しよっか!」と、不思議と気が向くようになります。
例えば部屋からカーペットを無くしてみると掃除機はもう必要なくなりますよね。フローリングだけならクイックルワイパー1本で事足ります。
ソファを無くせば手の届きにくい場所が減ります。持っている本の数が10分の1になれば整理に使う時間もまた10分の1になります。
ADHDが行動を起こせない理由の一つは「面倒くさい」という感情にあると自分は思っています。掃除一つとっても、その難易度が高そうに見えてしまうと、
「めんどくさいぁ。本当に今やらなきゃダメなことかな?」
と、秒で後回しにしてしまいます。
それならば!
部屋にあるモノを減らして掃除の難易度を下げてしまえばいいんですね。不思議と体が動いて日々の掃除や整理ができるようになります。
10分の掃除は面倒でも、2分で終わる掃除なら案外やれてしまうんですよ。自分の場合。
ADHDでも部屋の物が少なければゴミに違和感をもてる
部屋のモノを減らすことで、日々発生するゴミをその都度片づけられるようになります。
例えばモノが50個置かれている部屋に51個目のモノが置かれたら、モノが増えた!と気づくのはまず無理ですよね。少なくとも自分は無理です。気づきません。
ですが、モノが5個しかない部屋に6個目のモノが置かれたらどうでしょうか。気づきますよね。違和感明らかにありますよね。
この感覚が大事なんです。モノが極端に少ない空間を作ることで、そこに新たに現れるゴミに違和感をもてるようになるんです。
ゴミ屋敷にゴミが増えても気にはなりません。でも真っ白な空間にゴミがあれば嫌でも気になるものです。
ADHDの部屋作りは2ステップで!脱ゴミ屋敷
部屋から余計な家具をなくす!
掃除を極限まで簡単にする!
まずはこの2つをやってみましょう。
その後は一つ一つ出てくる新しいゴミやモノに違和感をもつことができれば環境構築終了です。
自分はこれで独身時代後期をキレイな部屋で乗り切りました。どっかにこの方法が合う人がいるんじゃないかと思ってつらつら書きました。気が向いたら試してみて下さい。
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