特別支援教育

二次障害とは?発達障害への不理解が生んだ悲しい結果

このページでは「二次障害」の概要や原因、対策の案について説明と提案をしています。
また、ところどころに自分が思うことも書き添えています。

教育の現場で子供と接する人であれば必ず知っておいてほしい知識です。
このページはあくまできっかけとして、ぜひご自身でも二次障害について学んでみてほしいと思います。

二次障害とは

ストレスや反抗、無気力といった状態の発生

ストレス感、不安、無気力、反抗的態度・言動、暴力、不登校…

二次障害として発生する状態を書き並べました。
これらは生まれつきもっている発達障害の特徴とは別の存在。他者との関わりの中で不適切な刺激を受け続けることで後天的に現れる状態です。

周りからのストレスを受け続けたこと、そして自己肯定感を著しく傷つけられた結果発生したこれらの状態を二次障害といいます。

 

生活の中でダメージが蓄積されて現れる

発達障害の傾向が強い子は、学習や遊び、集団生活など様々な場面で困り感を抱えます。

そうやって困っている子たちに対し、「努力が足りない」とか「なんでできないの?」なんて声かけがされることって見たことありませんか?

足を片方なくした子にみんなと同じスピードで走れという大人はいません。
なのに、目に見えない発達障害に子に対しては他の子と同じ成果を求めようとする人が多いのです。

そのような不理解のもとに叱られたり失敗を繰り返したりといったストレスを感じ続けると、その子の自己肯定感は著しく傷つきます。

その結果、蓄積されたダメージが二次障害として現れるのです。

二次障害は人災だ

この通り、二次災害は発達障害に対する不理解と環境整備の失敗によって起きる状態。いわば人災です。

このブログの教育関連のページではよく教師が怒鳴ることの無意味さを訴えていますが、その理由の一つは二次障害の発生を防ぐため。二次障害の発生は子供の未来に深い傷を残します。それを避けたいのです。

特別支援学級にはハズレ教師が配置されやすい。なんで怒鳴ってばかりいるの?

二次障害の特徴と原因

自己否定

二次障害の特徴として、自己肯定感の低下があります。

「どうせ俺なんて」

「ぼくはバカだから」

「やっても失敗するに決まってる」

こんな声が子供から聞こえてきたら注意してください。
一度や二度であればまだしも、口癖のようにこういった言葉を繰り返すようであれば、二次障害を起こしてしまったと考え反省対策を始めるべきです。

「どうしてできないの?」

「みんなはもうできてるよ!」

そう言い聞かされ続けた子ができない自分を責め始めるのは当然の話です。

反抗

学校や家庭でストレスを受け続けると、そのストレスの行き先を反抗的態度や言動、あわよくば暴力に向けてしまう子がいます。

特性から誤解を受け叱られやすいADHDの子達にこの傾向が多いです。
二次障害を抱えたADHDの子は特性としての失敗だけでなく、意図的に失敗や反抗を繰り返すようになります。
発達障害への不理解が作り出してしまった姿です。

不登校

人間関係の中でネガティブな刺激を受け続けている子の中には、不登校の状態になる子もいます。

例えば担任からの怒鳴りや無理難題の押し付け、周りの子達からのいじめなど、不理解や環境整備の不備によって人間関係はマイナスの刺激の巣窟になるのです。

 

不登校と一言に言ってもその原因や目的は様々。自分は個人的には子供と親が自ら選択した不登校は一つの教育の形だと思っています。

ただしこの場合の不登校は本来であれば学校に行きたかったはずの子が学校に「行かない」のではなく「行けない」状態。あってはならない類の不登校です。

二次障害への対応

できることをほめる

はっきりと二次障害が見て取れる場合、その対応は長期戦になります。辛抱強く進めていきましょう。

二次障害の根底にあるのは「自己肯定感の低下」。なので、基本的には褒める指導を進めていくことになります。

「できない」を減らし、「できた」を増やす。
その子が特別支援学級の在籍であれば、そういう授業を徹底的に行いましょう。エラーレスラーニングという考え方を調べてみるといいです。

AHHD傾向の強い児童への片づけ指導の方法

T2による対応

その子が通常の学級在籍の児童であれば、担任が一回一回褒めるのにもエラーレスの仕組みを完璧に作るのも難しい場合があります。

その際は、校内体制を配慮してもらい、授業に2人目の先生を配置してもらうと良いでしょう。

その2人目の先生(T2)の仕事は「成功を褒めること」と「失敗を減らすこと」。担任の手が届かないときに、その子の自己肯定感を高めるヘルプをしてもらってください。

担任は絶対に敵にならない

自己肯定感の低下ともう一つ、「ストレスを受け続けたこと」も二次障害の発生要因です。

担任はストレッサーになってはいけません。味方でいてあげてください。反抗や無視などがあるかもしれませんが、めげずに自己肯定感を高める指導を続けてください。

他のページでも紹介していますが、問題行動や二次障害を理解するための本を一冊紹介します。

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この本の考え方を取り入れて子供と向き合えば、少なくとも敵になることはないと思います。

 

まとめ

発達障害は脳の特徴として生まれたときから授かっているもの。一生付き合っていく自分のカラーです。

一方で今回お伝えした二次障害は周りの環境が引き起こした完全な人災。本当ならば背負う必要のなかった痛みです。

発達障害の子供達には輝かしい未来が待っています。ですが、その未来に辿りつくためには大人になるまで自己肯定感を守り抜くことが必要。そしてその環境づくりは子供達の周りにいる大人達の役目なのです。

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