教育時事・思想

小学校の教員に必要なのは社会人としての常識なのか?違う、必要なのは失敗だ。

今回ツイッターで目にしたのは、ある有名ブロガーの言葉でした。自分は教育や発達障害関係以外の人達も結構フォローしているので、タイムラインは様々なジャンルの情報がごちゃまぜに入ってきます。

とても共感できる言葉だったので、この小さなブログで扱わせてもらおうと思います。

気持ちがわかるからアドバイスができる

自分も将来が不安すぎて悩んでた時期があったけど、それがあったから、同じ境遇の人の気持ちがわかるし、アドバイスもできる。

「気持ちがわかる」「アドバイスができる」

これは教育相談の「共感的理解」を行うために必要な要素です。

相手の気持ちをわかろうとしない限り、どんなアドバイスをしようと相手には響かない。そして相手の気持ちを最も的確に察することができるのは、自分が似たような体験、感情を持った経験がある時です。

学校の先生は困りを抱えた児童の気持ちがわかるのか

「学校の先生には社会人の経験が必要だ」

「社会を知らないような人間に子どもを指導できるわけがない」

「先生は学校の中しか知らない常識知らずのお山の大将」

教員を長くやっていると、嫌でもこれらの言葉が目に耳に入ってきます。

さすがにこのレベルの安い挑発に乗る教員はまずいません。

が、実はこの論調、全くの的外れというわけでもないんじゃないかと思うんです。

「社会人」「社会」「常識」

これらの言葉を、

「失敗」

に置き換えてみてください。

「学校の先生には失敗の経験が必要だ」

失敗を知らないような人間に子どもを指導できるわけがない」

「先生は学校の中しか知らない失敗知らずのお山の大将」

さあどうでしょうか。

自分の周りにも「明らかに優等生で人生を通してきた先生」が多くいます。

優等生である人生を否定はしません。それができるということは幸せなことですから。

ただ、そういった先生には結構な割合で困り感を抱えた子、発達障害を抱えた子を徹底的に責める傾向があります。

困っている子、発達障害の子達の気持ちがわからないのです。

これは優等生気質でありなおかつ若い先生に多くみられる傾向です。

その子達がなぜ問題行動をとるのか。その背景を探らずに、

「正しいことを何故しない?」

「先生の言うことを聞くのは当たり前のこと」

「ちゃんと」「まじめに」「ふつうに」

というような一方的な指導をします。

もちろん全ての優等生タイプの先生がそうではありません。

しかし多いんです。自分が今までに出会ってきた多くの先生方の中で、優等生タイプの先生にはそういう方が明らかに多かったんです。

小学校の先生は色々なタイプの人間がなるべきだ

自分は思います。

まだ満足にしゃべることもできないような小さな子供が様々な悩みを抱えながら登校してくる場所、それが小学校。

だからこそ、その様々な悩みに共感しアドバイスをし手本を示すためには、様々なタイプの先生が必要なのだと。

真面目が美徳とされる教員文化の中であっても、失敗を繰り返すような先生も必要なのだと。

自分は、職場で失敗の多い教員が居る時にもその先生を責めたり邪険にしたりすることはしないようにしています。

大体自分自身そんなに日の当たる人生を送ってきた人間ではありませんし、何よりその人の存在によって救われている子が必ずいるからです。実際、そのような場面は何度も見てきました。

画一性と多様性

現在の小学校教育は「学校スタンダード」「全国学力学習状況調査」の突撃ラッパのもとに、画一的かつ結果重視の流れが推し進められています。

ですが、真に求められる教育とは、むしろ多様性を重視した教育ではないでしょうか。

優等生には優等生の悩み、ヤンキーにはヤンキーの、長男、末っ子、静かな子、多動の子、みんなそれぞれ悩みがあります。

多様な価値観をもった教師集団があり、更にその一人一人にある程度の裁量が任されている。

そのような状況を作ることこそが、多様な悩みを持った子ども達を受け止められる学校作りなのではないかと自分は思います。

学校スタンダードの名のもとに行う金太郎飴のような教育。

それは大人の都合に合わせた教育でしかない。そう思います。

 <関連書籍>

問題行動を起こす児童への対応を考えている本は多くありますが、自分はこの本の内容が一番しっくりきます。自分の教育観の多くはこの本が土台になっています。

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