逃げログ
多摩地方在住、在宅Webライターの日常
教員の退職・休職

教員が精神疾患を起こす原因と回避方法【同僚と自身の体験より】

教員が精神疾患を起こす状況を知って身を守りたい

追い詰められている同僚の心境を理解し助言をしたい

小学校教員の仕事が正直つらい

このような状況の方に対して自分の体験をもとに対策を語ります。

精神疾患に陥るリスクに対する回避行動を取るきっかけとなってくれれば幸いです。

 

筆者である自分は過去に地方で小学校教員を12年務めており、その過程で7人の同僚が精神的なストレスで休職していく様子を間近に見ました。

加えて、自分自身も精神疾患に近い形で正採用教員を離職しています。

 

正常な状態からいかにしてメンタル的に追い詰められていくのか。

この立場だからこそ言える話ができればと思います。

教員に精神疾患が多い理由

単純に労働時間の問題とも取られることが多いですが、自分はあくまで人間関係が主たる理由であると考えています。

労働の内容が楽しいもの、望んでいるものであれば、労働時間が長くても苦ではありませんので。やはり労働の内容次第だと思うんです。

職員間のパワハラやプレッシャーが教員を追い詰める

一部の教員にとって、職員室は非常に精神的負担の大きな空間です。

自分を怒鳴りつけてくる上司、数字を求めてくる上司、陰口を言う同僚、弱点をどうにか探り当てて突こうとする上司、

ああなんかほとんど上司絡みですね(笑)

何をもってストレスと感じるかは人それぞれですが、職階や立場、年齢などに応じて教員にはそれぞれ何らかの精神的な負担を抱えています。

そしてその負担が一挙に集まりストレスの投げ合いになっているのが職員室という存在です。

 

この傾向は管理職にマネジメントの知識技術が欠けている場合であるほど顕著になります。

 

学級での精神的負担は学級崩壊によるもの

職員同士のメンタルの削り合いの他に、子供を相手したことによって精神疾患を引き起こすケースも多いです。

これは学級崩壊によるものです。

 

学級崩壊は一度一線を超えてしまうとその担任の力では正常な状態には戻りません。

年度が変わり担任が代わるまでの消耗戦となります。

 

そして加減を知らない子供の手による精神攻撃の過激さは大人によるそれの比ではありません。

一旦歯止めが効かなくなった子どもたちの精神攻撃は担任のメンタルをめった刺しにします。

俗に言う「担任いじめ」です。

 

教員は失敗を金銭で解決することができない

自分は学生時代、いくつかのバイトをしていました。

いずれも客商売でしたが、そこでは何か業務上の失敗があると、失礼を与えてしまった客に対してメニューを一品増やしたりサービス料をいただかなかったりといった金銭的な譲歩をしていました。

自分が経験した全ての客商売が金銭でのトラブル解決をしていたため、社会では一般的な方法なのでしょう。

 

教員はそれができません。

何かこちらに非のあるトラブルが起きた際、教員が切れるカードは「謝罪」のみです。

相手によってはここぞとばかりに教員を執拗に攻撃してきますが、それでも教員はただただ謝るのみ。

これをきっかけに精神的に病んでしまう同僚はやはりいました。

 

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教員が精神疾患を回避する方法【職員室サバイバル編】

職員間で投げつけあっているストレスで消耗しない方法は以下の通り。

自己主張をして真正面から戦うこと

自分と担任している学級を守ることだけを考えること

良い人をやめること

1つずつ解説します。

自己主張をして真正面から戦う

仕事内容に関して細かな指示や自分の意に反する助言が降り掛かって来た場合は、自分の思う理想の仕事や教育を大声で主張するべきです。

相手が先輩や上司であっても持論を押し通すといいです。

 

経験上、周囲の言いなりになった状態で仕事をするとメンタルを激しく消耗します。

そもそも自分が教員として子供達によりよい教育を行いたいのであれば、相談相手は同僚や先輩ではないんです。相談すべきは本なんですよ。

教員の場合歳をとっていけば自動的に「先輩」「ベテラン」と呼ばれてしまうわけで、指示や指導を一生懸命にしてこようとするその上司様が優れた教員である証明はどこにもないんです。

 

小学校の場合、中学校と違って子供の姿は担任しか知りません。

周囲の人間はさも子供の姿を知っているかのような体で指導や命令をしてきますが、実際は何も知りません。

子供の姿や心を最も理解している担任こそが本から一般論を学び、それを具体論として自分の学級に落とし込んでいくべきです。

 

というわけで、自分の仕事内容に関わって周囲から指導・命令・助言・否定・怒鳴り・説教等々があった場合は、あなたがこれまでに身に着けた持論、実践中の持論について大きな声で主張すべきです。

 

自分の身と担任している学級を守ることだけを考える

勤務における大前提として、

自分の定時帰り

学級の子どもたちの心身の成長

この2つを守り抜くことだけを考えて下さい。

 

あなたは管理職ではありません。

経営者の視点をもつ必要は全くありません。

「学校全体を意識してこの仕事を引き受けてほしい」

という体で次々自分の目の前に積まれようとする校務分掌については、とにかく駄々をこねて屁理屈をぶつけて回避すべきです。

定時と学級経営の邪魔です。

 

どうしても引き受ける状態になってしまう校務分掌については、せいぜい60点の仕事で十分です。

たまに校務分掌に命をかけるような優等生様がいますが、少なくとも学級担任にそれは不要でしょう。

期日だけ守り、抜けている部分はごめんなさーいで終わらせます。

 

会議についても、自分と担任している学級に関わる部分だけ聞いていれば良いでしょう。

基本的には黙って会議を過ごし、自分か学級に不利な流れになった時だけ暴れれば良いんです。

 

担任は経営者の視点をもつ必要はありません。

よく年配の教員がとる一見バカみたいなこのスタイルはそれなりに理にかなっているのです。

自分のメンタルを守るために、若いうちからこの感覚を身に着けておくべきだと思います。

 

優しい人をやめる

自分の同僚で休職した7人全員に共通していたことがあります。

組織に争いが起きないよう自分が負担を背負い我慢する

人間関係の悪化を避け持論を主張しない

つまりは優しい人です。

残念ながら小学校教員が「優しい人」やっていると、その他大勢の優しくない人からつけこまれます。

 

例を出すと、管理職が何かバカみたいな仕事を振る時、その相手は必ずそういった人です。

管理職が大きな声で説教していい気持ちになっている時、その相手はそういった人です。

主張の強い人に対しては仕事を振るのも説教をするのも面倒なのでしょう。

 

優しい人を演じるのはやめましょう。

根っからの優しい人の場合は優しくない人を演じましょう。

仕事のできるサラリーマンを演じる必要は無く、教員は教員です。

あなたの優しさを同僚や上司に向ける必要は全くありません。

教員の優しさは担任する子どもたちに全て向けるべきです。

 

教室で精一杯の優しさを子どもたちに与えたあとは、心機一転気持ちを切り替え、優しさをシャットアウトしたわがまま放題の人間となって職員室に向かう。

変な話ですが、こうでもしなければ自分に降りかかる火の粉を払うことはできません。

 

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教員が精神疾患を回避する方法【学級担任編】

学級担任業務での精神的負担を回避する方法としては学級崩壊の回避がそのまま手段となります。

学級崩壊を回避するために必要な考え方は「理不尽の排除」です。

学級崩壊は担任の理不尽から起きる

自分は専科もしくは特別支援学級担任として他の先生が担任をつとめる学級にご一緒した経験が何度かあります。

そしてその学級が崩壊する様子をリアルタイムで目撃もしています。

 

この時の原因もその他見聞きした学級崩壊の原因も、突き詰めると1つの言葉にたどり着きます。

「担任の理不尽」です。

 

担任が約束を破る。

担任が時間を破る。

担任が納得ではなく強制で子供を動かす。

子供に論破された際にそれを認めず強引に話を打ち負かす

 

少なくとも自分が見た学級崩壊は担任に原因がありました。

どうにも子供を強制力で強引に理不尽に支配しようとするんですね。

その結果、どこかのタイミングで手痛いしっぺ返しを食らうということです。

 

知識技術の存在が理不尽を無くす

本を読んで知識を得ます。

得た知識を実践し技術として身につけます。

この繰り返しによって、理不尽な求め方をしなくとも子どもたちを統率し動かす力を身につけることができます。

 

要は勉強不足なんです。

とりあえず教育書を10万円分ぐらい読んで、そのうえで微妙な学級経営をする先生の行動を見てみてください。

見事に穴だらけで驚くことと思います。

「なぜこの人はこんなにも地雷を踏んで歩くんだろう!?」

「あ、いま理不尽があったぞ!これ続くと危ないぞ!」

そんな感じで危うさを見つけられると思います。

 

選ぶ本は子供が教えてくれます。

今自分がうまくいっていないことに対応した本

次に子どもたちに教えたい内容の本

この辺から手を出していけば効率的に理不尽をなくしていけるかと思います。

 

子どもたちに求めるハードルは低くていい

学級崩壊を防ぐ方法として、理不尽以外に「求めるハードルを下げる」という方法もあります。

 

成功の多い教室に荒れはありません。

少々調子に乗る子は出てきはしますが、基本的に担任が拒絶されるような状態にはなりません。

よくおじいちゃん先生が受け持った学級がそんな雰囲気になっていますね。

 

ハードルを下げることは学級内にいるであろう発達障害傾向の強い子どもたちを救うことになります。

そしてそれら発達障害に対する配慮こそが学級崩壊を防ぐ大きな対策の1つです。

彼らが幸せに学校生活を送れる状態を作れたのならば、もうその学級に崩壊はないでしょう。

 

ちなみにですが、ハードルを下げるにあたって学校が目指す成果は無視です。

平均点〇〇点を取れだとか、体力テストで全員がどうのとか、給食を残さないのが学校全体のルールだとか、

そういう馬鹿げた画一的思考とは全面戦争です。

学級の平穏と子どもたちの幸せな学校生活こそが優先されるべきです。

 

スタンダードだとか、オール〇〇だとか…

多様性、ダイバーシティが重視されつつある現代社会で何を言っているのかと。

 

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まとめ【教員の精神疾患は働き方の工夫と学びによって回避できる】

職員室では自分の定時と担任する学級を最優先で守る

学級では自分の行動言動から理不尽を徹底的になくす

優しい人をやめる

最後に自分語りを。

 

今回語った内容について、

学級での振る舞いについては自分が徹底して実践していた内容です。

子ども達との信頼関係を作るうえで間違いなく効果があります。

 

職員室の振る舞いは自分ではなく近しい同僚がとっていた姿です。

当時は極端な姿だなと思いましたが、今考えればこの姿が正解です。

何故なら、いわゆる「優しい人」と言われ続けた自分は最終的にストレスから精神を病み正採用教員を離職する結果となったので。

我慢に我慢を重ね組織の和を大切にしようとしていましたが、

今思えばもっと自分の定時と教育観を守るべく管理職や意見の合わない同僚と全面戦争すべきでした。

もう遅いですけどね。

ABOUT ME
タビ
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フリーのWebライターとして依頼を受けつつ家事育児をして生きている30代。 かつては小学校教員として働いていましたが色々あって退職。 北海道から東京都へ住所を移してのんびり生きてます。

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