逃げログ
元小学校教員12年。今はWebライター。
教育時事・思想

教員の労働環境は結局どうすれば改善されるのか案を出してみる

どうやらこの記事が読まれているようです。

https://tabisen.net/entry/syougakkou-risyoku/

ひたすら文句ばかりを垂れたこの記事だけで話を終えるのはあまりに無責任なので、教員の労働環境の適正化について思いつくままに代案を述べてみます。

教員として働いていた頃のことを思い出しながら、当時言いたいけど言えなかったことをつらつらと。

 

専科教員を配置して担任に休憩時間を作る

専科教員を大幅に増員しましょう。1日に1時間、担任に余裕を作るんです。そしてその1時間を休憩時間に設定してしまえばいい。

変則的な休憩時間にはなりますが、放課後に休憩しようとしたって無理なんですから。これでいいと思います。

早い時間なら郵便局や銀行も開いていますしね。教員の悩みのタネの一つがこの銀行関係。休憩時間という概念が存在しないので、銀行の窓口に用事があってもなかなかいけないんですよ。

専科教員です。TTはだめですよ。あくまで専科。

ついでに昼寝しても許されるような休憩室があれば言うことなしですが、それはどうせ難しいんだろうなぁ。「子どもが頑張って勉強してるのに担任がコソコソ昼寝とは何事だ」とか怒鳴られるんでしょうね。

まぁ昼寝の話は置いておいて、専科がもっと増えてくれればいいのになと思います。

 

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研究授業で作った指導案をアーカイブ化する

研究授業ってありますよね。何で各学校で個々にやってるんでしょうかねあれ。

変えましょう。

 

まず、自治体の全学校が関わるサーバーを用意。データベースを作り、全職員のPCから自由に閲覧できるようにします。

そして研究の目的を設定。
目的は、「全教員の実践を全教員が追試できる仕組みを作ろう」です。

どの教科のどの学年のどの単元を研究するかを自治体の全教員で分担して、実践した研究授業の指導案を片っ端からそのデータベースに格納するんです。1年生の4月から6年生の3月までの全単元の網羅を目指して全教員で一歩ずつ歩みを進めるイメージです。

そうすれば、全教員がちょっとずつ負担するだけで、明日の授業に使える最高に便利な指導案集ができあがります。若手からベテランまでが力を合わせた叡智の結晶です。
このデータベースを参考にすることで、日々の授業準備も限りなく効率化されることでしょう。

さらに言えば、この方法は何年か続けることでもっと意味が出てきます。同じ単元の指導案が複数作られるようになるからです。先にあった指導案を参考にブラッシュアップした指導案を作ることも可能ですし、利用者が自分の求める指導案を選択できるようにもなります。

先行研究をもとに更に良いものを作る。研究って本来そういうものですよね。

分担の仕方は色々あると思います。自治体レベルで教科ごとに研究会があるのであればそこで分担を決めてもいいでしょう。

きっと研究にも身が入ると思いますよ。せっかく大勢の教員が集まって時間費やすんですから、みんなのタメになることやりましょう。

教員の時給が4000円だとして、一つの研究会に200人の教員が集まって2時間過ごせば人件費は160万円。それだけのコストをかけているんだからそれだけの価値のある成果物作りましょう。

きっと先進的な地域ではこれに近いことやってるんじゃないかな?と思ってます。とりあえず、学校単位で一生懸命研究して「うちの学校はちゃんとやってます」みたいにやるのは効率悪いですよ。

 

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校務分掌はどうすればいいのか

休憩時間は確保した。授業準備も効率化した。あとは何だ?そう、校務分掌です。

どうすればいいんでしょうかね、あれって。

とりあえず理想は校務分掌を学級担任から切り離すことだと思うんです。一番大切なのは授業と安全管理ですから。校務分掌は子どもと距離があるポジションの人が担えばいいと思います。

ただ、今の校務分掌の量でそれをやると、担任外の先生が倒れます。

結局のところ、巷で散々言われているように、校務分掌そのものを徹底的にスリム化するのが唯一の対策なのでしょうね。

でもそれが難しい。自分の頭ではとてもじゃありませんが校務分掌のスリム化に対する意見は出てきません。何なんでしょうね校務分掌って。

 

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ホウレンソウの在り方

昭和の日本が好きだったトップが何でも決めるやり方はやめましょう。末端の会議に上層部が積極的に刺さる必要はないと思います。

目指すは中国の企業ハイアールが行なっているような組織体系ではないでしょうか。

https://forbesjapan.com/articles/detail/15985

トップが判断しようと思っても、顧客のニーズは上層部までは届かない。ならば、日常的にニーズに接している末端社員たちに決定権を持たせ迅速な判断を可能にしようというのがハイアールのやり方。(今ではそこから更に進化しているようです)

これに習い、小学校も学年団組織を徹底的に強化し、学年主任を中心とした素早い意思疎通で迅速に問題に対応していけばいいと思います。

普段から子ども達の日常の姿を最前線で見続けている学年団に強い決定権を持たせることでこそ、目の前で次々に見つかるチャンスや問題に対応していけるというものです。

そして日常的に会話する学年団の間にかしこまったホウレンソウは必要ないでしょう。

 

終わりに

自分は教員を辞めた人間。逃げ出した人間。

結局のところ何を言っても外野がうだうだ喚いていることにしかならない。そういう意味ではなんとも情けない文章です。

それでも書きたい。なぜこんなにも非効率なのか。子供達に向き合いたいという純粋な望みがなぜこうも叶わないのか。書いたからどうにかなるわけでは無いんですが、どこかに吐き出したいんです。

また時々こうやって当時の悶々とした思いを文章に書き綴ろうと思います。教員だった頃の記憶や感覚が少しずつ薄れていく前に。

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オット
オット
Webライター。得意分野は教育と発達障害。 新卒から続けていた教員を30代で離職。 以降、住所を東京に変え育児と仕事のバランスを取りつつ日々を過ごしています。 人生の最終目標は「何もしない」をすること。

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