嫁が手足口病にかかり、喉の周りが口内炎で真っ白。そのせいで水を飲むのも一苦労となり、水分摂取ができないことから授乳にも支障が出ていました。
そこで、嫁の負担軽減と睡眠時間確保のために、長女の夜の寝かしつけという高難度クエストが筆者の元に舞い込んできました。3日間やってみたので、感じたことを書き残します。
長女は10ヶ月で完全母乳育児
まずは現状を説明します。
- 長女は1人娘で生後10ヶ月
- 完全母乳育児で育っており、いわゆる入眠の儀式は常に授乳
- 離乳食が進んでいて、朝昼夜と相当食べる
- 一階リビング隣の畳の部屋に布団を2枚並べて親子3人で寝ている
- 住宅は借家の一戸建てなのでこちらからの騒音の心配は無し
一戸建ては赤ちゃんが大泣きしても近所迷惑にならないのでその辺は精神的にラクですね。一方で、生まれてからここまで入眠の儀式が授乳だったという事実が男親に重くのしかかります。
1日目。母乳を絶つ。母の存在自体も消す。
緒戦の戦略は以下の通り。
・哺乳瓶にフォローアップミルクを入れて授乳の替わりに見立てる
いつもおっぱいで寝ていた長女はきっとおっぱいを求めてくるだろうということで、しばらく使っていなかった哺乳瓶を使い、嫁の代わりに自分が授乳もどきをしようという作戦です。
さて、嫁が見ている側でミルクをあげようとしたところ…泣きましたね。大泣きです。気が狂ったように泣きました。
あまりにも泣くので、禁断の対策をうちました。
・嫁が寝室から出て2階の部屋で寝る
「どうしてそこにおっぱいがあるのにニセモノのミルクなんか飲まなきゃいけないの?バカにしないでよ!」と長女が訴えている気がしたので、大泣きする長女と自分を残して嫁を二階に避難させることにしました。
嫁がヨロヨロ(まだ体調悪い)といなくなりました。次に長女がとった行動は、寝室からリビングへ出ようとするものでした。嫁を探しに行こうとしたのでしょうね。そこで次の対策を畳み掛けます。
・部屋のふすまを全て閉める
原始的ですが、これしかないと思いました。とにかく嫁の存在を消さなければと思いました。
さて、ふすまを全て閉め、二人っきりの密室を作ったところ、長女は30秒ほどで泣き止みました。そこで哺乳瓶の飲み口を見せてみたところ、しばらく指でチョンチョンといじる長女。
2分ぐらいはいじっていたでしょうか。長女はいじるのをやめて飲み口をパクっとくわえました。そして一気にミルクを飲み始めます。生後間もない頃に、冷凍した母乳をこうして飲ませたなぁと思い出しました。
100mlほど飲んだところでコテっと転がる長女。こうなればこっちのものです。Youtubeで睡眠音楽をかけたところ、数十秒で長女は眠りにおちました。
その後、夜中に何度も寝たり起きたりを繰り返す超絶ハードモードでしたが、似たような方法で悪戦苦闘しながら最後は4時頃に長女が寝たと同時に自分も意識を失いました。
眠い…
— タビセン@はてなブログ (@Tabisensei) 2017年8月18日
1日目の戦いが終わった次の日の昼休みツイートです。死んでますね。
2日目。布団オリンピックを観戦する。
第2戦の戦略は以下の通り。
- 嫁は二階で寝る
- 授乳は哺乳瓶&フォローアップミルクで代替
- ふすまを閉める
1日目で得た経験を惜しみなくつぎ込みます。
嫁がそれとなく二階へ行き、さっそく寝かしつけスタート。
ふすまを閉め、自分と長女の密室空間を作ります。哺乳瓶を見せますが、飲もうとしない長女。泣きながら布団の上を転がって移動しています。
どうしようかなぁと思っていたところ、10分近くあちこちを転がった長女は横になっていた自分のところまで移動してきて、そこで隙間に挟まったルンバのような動きをした後に全身をこちらに押し付けながら動かなくなりました。
哺乳瓶はさっき拒否されたので、代わりにおしゃぶりを見せてみます。おしゃぶりも生後3ヶ月には卒業していたので久々でした。前日の哺乳瓶の飲み口と同じように指でさわる長女。しばらく触ったあと、おしゃぶりの色々な部分をカミカミし始めました。
これはいける!と思い、Youtubeの睡眠音楽をかけると、長女は30秒で眠りにおちました。
この日はその後しばらくしてから2回起きましたが、布団をひたすら泣いて転がったあとにこちらにくっついてきていつの間にか寝ている、という流れでした。
消費ミルク量は0ml。1日目と比べ、色々と変化を感じました。たくさん泣かれるのでこちらの体力は削られましたが。
寝不足と疲労とMP切れでブログが書けない。記事書くこと自体はすごく楽しいんだけどねぇ。今日の休みを大事に使おう
— タビセン@はてなブログ (@Tabisensei) 2017年8月19日
翌日朝のツイートはまだ死相が見えていますね。でも光も見えてきましたよ。
3日目。ベストポジションは人の温もり
2日目の布団オリンピックを見ていて感じた可能性を第3戦の戦略に組み込みます。
- 嫁は二階で寝る
- 哺乳瓶は用意するが強制しない
- おしゃぶりを用意しておく
- ふすまを閉める
- ボディタッチを意識する
- こちらから触るのではなく長女が体を預けにくるのを待つ
嫁が二階へ行き第3戦スタート。メソメソしながら布団をゴロゴロ転がる長女を眺めます。おしゃぶりをそれとなく触らせると、ちょっと握ってから手放す長女。力無く布団を転がり続けます。
やがて長女が自分に体をぶつけ、そのまま先へ進めなくてその場で何周か空転しました。そこでなんとなく手のひらを差し出すと、長女はそこに顔をうずめます。
「差し出した左手は動かせない、右手からスマホは届かない、音楽鳴らせないなぁ…」なんて考えていたら、左手に風が当たりました。長女の寝息でした。
少し様子を見てから左手を抜くと、長女は一瞬目を覚ましましたが、またすぐにコテっと寝ました。
その後、夜中に一度起きて泣きましたが、座りながら抱っこしてあげると数分で眠りにつきました。
Jリーグを見終わり、その後赤ちゃんの寝かしつけに成功。
さぁここから記事書けるかな?
毎日必ず!とは思っていないけど、作業自体が楽しいのでできればやりたい。— タビセン@はてなブログ (@Tabisensei) 2017年8月19日
この日は寝かしつけが楽でした。寝かしつけた後にリビングのソファから余裕のツイートしています。
三日間寝かしつけた反省
赤ちゃんが寝やすいよう環境調整をする
光、音、室温、オムツ、満腹感など、眠気を妨げるものを徹底的に排除すると良いと思いました。
また、今回の我が家の場合、完全母乳の子を父親が寝かしつけるということで、母親にいなくなってもらったり、普段絶対に閉めないふすまを完全に閉めたりといったことも行いました。
肌のふれ合いが重要だった気がする
2日目、3日目を思い返すと、最終的に決め手になったのは2人で肌を寄せ合って寝たことのような気がします。
状況によってそれはお腹だったり足だったり腕だったりしましたが、体のどこかが触れているという状況は赤ちゃんにとって安心できる状況なのかもしれませんね。
ルーチン(入眠の儀式)を更新する
今までは
母親と寝室に入る→布団に置かれる→授乳→寝る
というルーチンが確立されていました。そしてこの流れがどこかで遮断される(例えば布団に置かれたあとなかなか授乳されない)とその途端気が狂ったように泣きだすというのが我が家の悩みでした。
今回の一件を通して、長女はこのルーチン以外でも眠ることができるということがわかりました。読み聞かせでもいいですし、布団オリンピックでもいいですし、何か授乳に代わるルーチンが作れれば嫁の負担も軽くなるのかなぁと思いました。
あと今回は2日目、3日目がそれぞれ金曜夜土曜夜だったのが良かった。
1日目の格闘の翌日、金曜の仕事は徹夜明け状態をコーヒードーピングで無理矢理乗り切った感じだったので。これが平日3連チャンだったら寝坊するか仕事中に居眠り連発して危険な立場になっていたかもしれません。
でも世の中には0歳児を保育所に預けてがっつり働いてるシングルマザーの方々も相当数居るわけで、その人達の夜の寝かしつけを想像すると、たまたま数日寝かしつけただけの自分が苦労を語るのはおこがましいとも思いました。
今夜は体調の戻ってきた嫁が4日ぶりの寝かしつけ。可愛い可愛い言っています。やっぱ赤ちゃんと離れて寝るのはすごい違和感があったようで。子育ても親の健康第一ですね。