授業中の個別支援を行う判断基準にしているもの

一斉指導と個別支援。授業は大まかに分けるとこの2つのターンで成り立ってると思います。

個別支援とは言ってみたものの、誰に、どんなタイミングで、何を支援すればいいものなのか?

やる気ない系教員の立場から考えたガイドラインを紹介します。

キーワードは進度の補完。

授業中に活動が終わらないと子供も担任も辛い

授業をしていると、当然子供たちの作業の進み具合には差が出てきます。

ノート書きだったり、計算だったり、絵や図の作成だったり、作文だったり…

それ放っておくと、授業中に作業を終えられない子というのが出てきちゃいますよね。

これが厄介。

そのうちやらせようと思っても、いつやらせるのか曖昧なままに忘却の彼方へ行ってしまったり、休み時間を潰してやらせる羽目になってしまったりと、そこに学級経営上幸せな結末はありません。

休み時間を潰して何かをやらせるってのは極力回避したい状態ですからね。

授業中に与えた課題は、その時間の中で完結させてあげることにこだわりたいです。

たぶんその方が学習の理解も高いと思う。お互いの幸福度も。

 

個別支援の基準は授業中の活動進度を揃えること

そこで個別支援です。

課題を与え、自由に子供たちが動き始めたら、担任は一人ひとりの作業進度に視点をしぼって机間巡視をします。

そして遅れ始めている子を見つけたら、その原因を特定し声掛けをする

気が散っているのであればちょくちょく声掛けを、

わからないのであれば補足説明やヒントを、

その子の状態に応じて支援していきます。

 

とにかく作業進度にこだわって子供たちを見る。

色々考えて机間巡視できる人はそれでいいと思います。が、自分のようなやる気もスキルも無い「その他大勢系教員」は、こうやってやることを限定して授業した方が幸せになれるんです。

 

全ての子に80点を保証したい

公立小学校の役割とはセーフティーネットです。どんな子にも学ぶ機会を保証する。最低限の学力を身に着けさせて社会に送り出してあげる。それが役目だと思います。

最先端の教育だとか、発展課題にこだわるだとか、学テだとか、色々と学校に特色を持たせようという風潮が最近の公立小学校にはありますが、自分はそういうのあまり好きじゃない。

そのままでは20点で終わってしまう子にどうにか手を差し伸べ、80点まで上げてあげる。授業中に支え続けてあげる。そしてその子が他の子達と肩を並べどうにか80点のまま小学校を卒業していく。

それで良いんじゃないかと思うんですよね。

100点の子にこだわって120点取らせる教育は、私立小学校と塾に任せときゃ良いんです。そっちはそれが使命であり求められる役割でしょうから。

おしまい。

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