逃げログ
元小学校教員12年。今はWebライター。
学童保育

学童保育で子供と信頼関係を築く方法【統率は技術、問題解決は信頼】

こんにちは、タビ(@Tabisen_writer)です。
フリーランスのWebライターとしてWeb制作会社からの案件をこなしつつ、学童保育の臨時職員としても働くパラレルワーカーとして日々過ごしています。

自分は過去に小学校教員を12年勤めています。その経歴やスキルを活かして収入を得られないかと考え始めたのが学童保育の指導員です。が、小学校教員と学童保育指導員は当然ですが働き方に異なる部分が多く、新しい仕事を始めた人間としてそれなりに苦労しています。

そんな自分が今回話題にするのは「学童保育で子供と信頼関係を築く方法」。学童保育においてなぜ信頼が重要なのか、小学校教員の信頼構築術の中で学童保育に応用できたものできなかったものなどについても合わせて紹介していきます。

学童保育での信頼関係は個別エピソードで作る

学童保育で子供たちとの間に信頼関係を作ろうと思った場合、個別エピソード作りを意識してください。

個別エピソードとは、指導員と1人の子供の間で共有した小さな思い出のこと。子供との間に二人だけの小さな思い出を作っていくことで、その子はこちらに対して一定の信頼を寄せてくれます。
そしてその信頼はそれを見た他の子達の信頼にもつながり、少しずつ指導員である自分の声が子供たちに届くようになっていくのです。

例を出しますね。
ある日、自分は1年生の男の子が学童の畳で寝転がっている姿を見つけました。表情を見ると目がうつろで顔も若干赤みがある。「熱を測ろうか」と声をかけ、測ったところ37度後半でした。その後はその子が帰るまでの時間、自分は他の集団遊びのお誘いを丁重に断り、微熱のその子と二人で寝転がってトランプ遊び等をしていました。

するとその日以降、わりとわんぱくだったはずのその子は何か困ったことがあると自分の所に来るようになったのです。これまでのようなただの遊び相手ではなく、トラブル解決の手段として信用のおける存在であると指導員の自分を認めてくれたわけです。

新しく配属された指導員はまず個別エピソードを多く作ることで子供たちからの信頼を集めると良いでしょう。

 

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信頼を集める理由。集団統率のためではなくトラブル対応のため

学童保育で指導員が子供たちからの信頼を集める理由。それはトラブルを解決する際に自分の声を深く子供たちに届けるためです。

完全な技術論である集団統率とは違い、トラブルの対応は個人対個人の対話になります。そこに集団心理は存在しません。半パニック状態になっている子供に声を届け落ち着かせるためには、その子からの信頼を得ている必要があるのです。

そして学童という場はなんともトラブルが多いんですね。そりゃそうです。ここは学校ではなく子供たちが子供らしく放課後を過ごす場所ですから。子供が自然体で遊んでいれば当然トラブルは大量発生します。

学童保育の指導員は、大量発生する子供同士のトラブルに対し、見守るか介入するかを適宜判断することで子供の放課後遊びとそれを通じた成長を保証します。
そして介入すると決めた場合に必要になるのがその子たちからの自分に対する信頼なのです。

子供達はあなたをナメているから話を聞かないのではありません。信頼が無いから聞かないんです。

 

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【体験談】小学校教員の信頼獲得術の中で学童保育に応用できなかったもの

自分が学童保育の指導員になった時、まず初めに悩んだのが子供たちからの信頼関係構築でした。子供たちから見れば初対面の自分は只のおっさん。信頼なんてこれっぽっちもありません。

信頼が無いから喧嘩の仲裁も問題行動の抑制も難しい。
それらを満足にこなせない自分のその姿がまた信頼を失わせる原因となる。

学童の指導員を始めて2週間ほどの間、自分はこのまずいスパイラルに陥っていました。

何故自分はそうなってしまったのか。それは元教員ゆえの信頼構築に対する甘い考えに原因がありました。

小学校教員には強力な信頼獲得の方法があります。「授業」です。
授業を面白くわかりやすいものにすることで、小学校教員はあっという間に教室の子供達からの信頼を得ることができます。

授業の中で徹底的に子供たちに配慮を行うことで信頼は自動的に得られていくもの。その感覚で過ごしていた自分は、授業が存在しない学童保育では当然すぐに信頼を得ることはできなかったのです。

で、その解決方法として今回紹介している個別エピソードが突破口となったわけですが、実は教員もほとんどの場合、この個別エピソード作りを一生懸命行なっていた時期というものがあるんですよ。

それは若手教員時代。満足に授業ができないことから子供たちの信頼を失う若手教員。その状態から「子供たちに申し訳ない」と感じた若手教員は、子供たちと一緒に遊んだり悩みを聞いたりと、ありとあらゆる手段で個別エピソードの構築に走り回るんです。意図してやっているというよりは、直感で動いた結果エピソード収集につながっている感じですね。

あなたが元教員で、これから学童保育の指導員として勤務する予定があるのであれば、ぜひ若手教員時代の自分を思い出して子供たちの信頼を少しずつ集めていくと良いです。

 

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【まとめ】子供たちの信頼を得て、トラブルを解決できる学童保育指導員になろう

  • 子供たちからの信頼は一人一人とのエピソードが基盤
  • 信頼を得ていないとトラブル解決はできない
  • 初心に帰り子供たちと触れ合いエピソードを探そう

ちなみに信頼が無くてもトラブルの解決はできます。

叱りつければいいんです。

でもそれは教育ではありません。

 

「この人が言うことは聞いておこう」

そうやって信頼を基盤にした指導が通る状態を作りましょう。