面白い自転車の存在を知りました。
その名も「ふたごじてんしゃ」。
大人一人と子供2人が安全に乗れる、タイヤが3個の自転車です。
今回は双子を育てる家庭にピッタリな「ふたごじてんしゃ」の概要、そして設計者の願いについて紹介していきますね。
【ふたごじてんしゃ】とは?
概要
子どもを二人同時に乗せるために作られた、双子用の子乗せ自転車です。
安定性を高めるためにタイヤは3個。ですがカーブ時は車体が傾くように設計されていて、普通の自転車の感覚で運転できるとのことです。
価格
車体価格は12万円(税抜)。
別売りのチャイルドシートが1万5千円(税抜)。
ふたごじてんしゃを買う人はほぼ全員がチャイルドシートを2個買うと思うので、
合わせて15万円+税が実際に支払う金額になります。
どこで買える?
関東ではサイクルスポット
関西ではvianova
2018年7月現在はこの二店のみの取り扱いになっています。
実際に買うにあたっての流れ
- アセスメント(購入前診断)
- アセスメント結果&終了証NO.をメール受信
- 上記販売店で購入申し込み
- ふたごじてんしゃ引き取り
という流れで購入します。
アセスメントは【株式会社ふたごじてんしゃ】公式サイト内の以下のページから行えます。
設計は双子の母である中原美智子さん
自分自身の双子を連れて移動する自転車が国内に無かった
現在、株式会社ふたごじてんしゃの代表を務める中原美智子さん。
今に至るきっかけは自分が第2子3子として双子を出産したこと。
双子を連れて外出しようと思っても、日本国内では3人乗りの自転車が手に入らなかったそうです。
探しても無いのであれば自分で作ってみよう。
そう考えて自分の理想の自転車を企画し、製造メーカーを探しました。
試作品一号機の完成で自分の願いは叶う
三人乗り子乗せ自転車を企画してから3年後、試作品一号機が完成。
双子を乗せて外を走るという中原さんの願いは叶いました。
そして中原さんは次の行動を始めます。
協力メーカーを探し同じ悩みをもつ方へ向けた製品化を実現
日本国内の双子出生は年間2万人。
中原さんは同じ悩みをもつ方へ向け、ふたごじてんしゃの製品化・量産を目指しました。
3年が経ちようやく協力してくれるメーカーが見つかり、現在ふたごじてんしゃは製品化されて双子や年子を育てる家庭に届けられています。
目指すのは命の誕生を喜び命をはぐくむことを楽しめる社会
制約の多い双子育児。
疎外感、閉塞感に悩む双子育児。
それを助ける会社でありたいとして、株式会社ふたごじてんしゃは現在、
- ふたごじてんしゃ製造販売
- 子育て支援事業
という2つの事業を行っているとのこと。
自分も子育て中の身としてこの考えにはとても共感しました。
我が家では子ども一人を相手に連日四苦八苦しています。
それが双子だったとしたら?
移動がままならない、閉塞感、疎外感…
悩みから生まれたこのふたごじてんしゃは社会が双子育児を理解する一つのきっかけになるのではないかと思いました。
まとめ
- 3人で安全に乗れる「ふたごじてんしゃ」
- 双子育児当事者の悩みから企画された
- 双子育児への理解や子育てしやすい社会を目指している
何気なく見つけたこの3人乗り子乗せ自転車には、双子育児当事者の強い願いが詰まっていました。
現在は需要に対し供給が追い付いていない状態のようですが、このふたごじてんしゃが双子育児家庭の負担を減らすとともに、社会への一つのメッセージになっていけばいいなと思います。

コメント