特別支援教育

ADHDの成功者達の生い立ちを参考にADHDの児童への接し方を考える

ADHD傾向をもつ子ども達に対し、どのように接しどう導いていけばいいのか。

スティーブジョブズ、エジソンという二人の成功者の幼少期を例にあげながら、自分の考えをお話しします。

ADHDの成功者 スティーブジョブズ

小学生時代は手のかかる子ども

Apple社の創始者のひとりであるスティーブ・ジョブズは、小学校時代大変手のかかる子供だったと言われています。

  • ヘアピンをコンセントの穴に刺し込んだ
  • 授業中に花火をした

等々、関連書籍を紐解くだけでエピソードが飛び込んできます。

興味が先行する、衝動的な傾向のある児童だったわけですね。

 

理解者は義理の両親、そして小学校の担任

ジョブズの理解者となったのは、養父養母のほか、小学校4年生の時の担任「イモジーン・ヒル」でした。

成績の悪かったジョブズをやる気にさせる指導を行ったヒル先生の手腕によって、ジョブズの能力は解き放たれました。
結果、一気に飛び級ができるほどの学力を身に着けることになります。

 

転校による環境調整

飛び級で入学した中学校で、ジョブズはいじめに遭いました。
その時ジョブズと家族がとった対応は、「転校すること」でした。

文字にすると簡単ですが、実際に行うのは経済的な事情を考えても非常に難しい選択です。

もし少年時代のジョブズがそのまま転校せずにいじめを受け続けていたら、世界を切り開いたあのスティーブジョブズは存在していなかったのではないでしょう。

 

ADHDの成功者 エジソン

小学生時代のエジソンは質問魔

電球やその他多くの道具の発明者であるエジソン。
彼もまた困り感をかかえた子どもでした。

小学校の授業中に興味が先行し、「1+1がなぜ2なのか」「リンゴはなぜ赤いのか」など、気になったことを周囲を顧みず先生に聞き続ける子どもでした。

その結果、エジソンの母親は学校から「この子は劣等生だ」と告げられることになります。

 

不登校を選択し家庭で教育を受ける

エジソンにとっての理解者は母親でした。
元教員であった母親は、学校で聞かされた我が子の評価を否定し、エジソンの可能性を信じました。

母親の決断によって、エジソンはその日から学校へ通うことをやめました。

不登校となったエジソンに教育を施したのはもちろん母親です。

母親はエジソンの興味を尊重した自由な教育を行い、エジソンは自身の心を傷つけることなく偉大な発明王へと成長していきました。

 

ADHDの児童に必要な支援は自己肯定感を守ること

先の二人に共通していたのは自己肯定感が守られていたこと

ジョブズとエジソン。
二人の偉大なADHDに共通していたのは、大人になるまで彼らの自己肯定感が守られていたということです。

  • アイデアを次々と打ち出し、周囲の人間を強引に説得する自信家であるジョブズ
  • 何度失敗してもめげずに次のアイデアを打ち出していったエジソン

二人のバイタリティの根幹は、自己肯定感の存在です。
それは定型発達者であれば普通に持ち合わせているであろう感覚です。

ADHDが自己肯定感を持ち合わせたとき、その発想力や行動力は目に見える形となって表れ人生をプラスの方向に彩るのです。

 

成功のカギは「理解者の存在」と「環境の調整」

なぜ二人の自己肯定感は守られたのか。それは

  • 理解者の存在
  • 環境の適切な調整

があったことが大きいと言えます。

ADHD児に失敗やルール逸脱はつきもの。
それを多くの人間から叱責、罵倒、差別されたとしても、自分のことを心から理解してくれる存在がいれば、ADHDの自尊心は守られ自由に羽ばたくことができます。

また、環境の適切な調整も重要です。
ADHD児が集中しやすく心地よくいられる場所を用意し、逆にマイナスの刺激となるものは遠ざける
過度に攻撃してくる人間や受け入れられない規則等も場合によっては遠ざける対象です。

ジョブズとエジソンが行った転校や不登校は極端な例ですが、児童の自己肯定感を守るためにそれらの手段が必要なのであれば、何らおかしな選択ではありません。

 

大人のADHDは自己肯定感を失っている場合が多い

残念ながら、多くの大人のADHDは自己肯定感を失っています。

特に成人してからADHDが判明した人間はそれが顕著で、うつ等の二次障害が発生していることもまれではありません。

幼少期から成人した現在に至るまで、多くの失敗を繰り返しそれに対して叱責され続けたこと。
そして周囲が難なくやれていることに自分だけが苦労するという違和感等が積み重なった結果です。

自己肯定感を失ったADHDは、まず正常な判断力を失います。
そして相手に意見する批判力も失い、やがて何かをやってみようという気力を失います。

これは幼少期からの積み重ねの結果であり、どんなに気を強くもとうとしても、ちょっとした失敗があればすぐにネガティブな感情に襲われます
そのことが更に自己肯定感を下げる結果となります。
一種の心の傷と言えるのかもしれません。

 

まとめ「ADHD児への指導は自己肯定感を何より重視する」

この記事を書いている自分もまたADHD当事者の一人です。
多くのADHDがそうであるように、自分もやはり自己肯定感が欠落した人間です。

そんな自分にとってスティーズジョブズはヒーローの一人。
ジョブズのように、思いついたことをどんどん実行し発言し主張する力が自分にもあったらなぁ、と時々思います。

皆さんの周りにもADHD傾向のある子どもがきっといるでしょう。
できればでいいので、その子達の自己肯定感を守ってあげてください

その子が大人になった時に、自身のADHDを障害ではなく武器として使い、時代を切り裂く刃となれるように。

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