ADHDが治ると言われる理由【体験から解説】

ADHDと診断された。

ADHDは障害だから治らないと聞いて不安だ。

幸せに生きたい。

上のような不安や欲求について、30代ADHD当事者の立場から体験したこと学んだことを根拠に回答します。

 

自分は34歳でADHDの診断を受けた人間。ADHDの特性を考えると相性の悪い小学校教員を12年続けた過去があり、その過程で生活の改善の手応えも得ました。

散々お金と時間と失敗を重ねた結果手にした学びと成功経験を、次の世代に伝えたいと思っています。3000字程度。3分から5分もあれば読めると思いますのでお付き合いください。

ADHDは治らないが改善はできる

ADHDは治りません。

が、困り感を軽減する改善はできます。

 

ADHDは先天的な脳の特徴であり治らないとされている

ADHDの仕組みについては今もまだ不明な部分が多いです。

現在、ADHDは病気ではなく障害、生まれ持った脳の特徴と考えられています。

そのため、少なくとも現在の医学においてADHDを根本から治療する方法は無いというのが現状です。

ADHDは治るという類のものではないです。

大人のためのADHD: https://adhd.co.jp/otona/genninn/

 

ADHDの悩みは環境を調整することで改善できる

現状、ADHDは根本から治すことはできません。

ですが、ADHDの特性に起因する悩みを軽減することはできます。

 

1日の生活を行う場を自分の特性に合ったものに整える「環境調整」

これによって、ADHD当事者や近い傾向をもつ方が悩む、失敗や我慢といったものを和らげることができます。

 

具体的には、苦手な刺激を減らし、得意な場面を増やすという方針で日常を改善します。

 

薬をもらうという改善方法もある

環境調整の他に、メンタルクリニックで薬をもらうという改善方法もあります。

薬をもらうことで脳の特徴を一時的に調整し、生活を改善することができます。

 

ただ、薬は「治療薬」ではありません。一時的な調整です。

イメージとしてはメガネのような存在です。

薬というメガネをかけることで一時的に良い状態を作り出し、

その間に成功を多く体験してADHDなりの正の価値観を得ていこうというものです。

 

ちなみにですが、自分は過去にストラテラを、現在はコンサータを飲んでいます。

それら薬の効果について体験談を書いていますので、興味のある方は読んでみて下さい。

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2型糖尿病治療にダイエット、その他諸々のライフログ

 

ADHDの悩みを改善する【住環境の調整】

続いてADHDの人生をライフハックする方法を解説します。

まずは住環境の調整について。

方針は、ミニマリスト思考の理解と実践です。

 

住環境を調整すべき理由

住環境を自分に合った形に調整することで以下の効果が期待できます。

脳のパフォーマンスが目に見えて上がる

金銭面や健康面、時間管理が安定する

これらはADHD脳にかかっていた負担が減ることによって現れるものだと自分は捉えています。

自分が住環境の調整について最終的な答えを見出しのは30歳頃でしたが、上記の2つに関してそれなりに安定させることができました。

 

住環境はミニマリスト思考で調整する

ADHDの住環境の調整はミニマリスト思考を使って行います。

 

ミニマリスト思考を取り入れるべき理由は簡単にいうと以下の2つで、

脳から物の管理という仕事を取り去る

日常生活から選択を減らし行動を習慣化パターン化する

というものです。

 

実際にミニマリスト思考を取り入れて住宅と持ち物を見直すと、明らかにストレスや疲れが減った感触がありました。

ホテルに泊まる時、初めて部屋に入るとすごく快適な感じがしますよね。

ミニマリスト思考を反映させた部屋は、それと似たような感覚を得られます。

 

自分の場合、住環境の調整をした結果、人生の中の失敗や損害も目に見えて少なくなりました。

抽象的な表現ですが、脳のパフォーマンスがいくらか本来の力を出せるようになったのかもしれません。

 

ミニマリスト思考についてもっと詳しく

ADHDライフハックカテゴリの中のいくつかの記事で、ミニマリスト思考を使った環境調整について触れています。

体験ベースに語った下記の記事が参考になるかと思います。

 

ADHDの特性に合った職業選択を

人生は仕事とプライベートで成り立ちます。

プライベートについてはミニマリスト思考で対策するとして、仕事に関しては別の視点から環境調整を図ります。

それは職業選択です。

 

職業選択が重要である理由

ADHDの人生は職業選択次第で幸福感が大きく左右されます。

職業選択を間違ってしまうと、

「うつ」などの二次障害

早期の離職

といった問題が発生するでしょう。

これについて自分の考える理由としては、「苦手なことを人並みにこなしたりそれを継続したりといったことができない」というのがあると思っています。

 

自分は小学校教員の仕事を続けていましたが、年齢が上がるに伴ってマネジメントを求められ始めた結果心身を消耗して離職しました。

やはり、苦手なことを「どうにかこなし続ける」というタスクを担うことができないのです。

 

ADHDに望ましい職業とは

結論としては2つ。

ADHDの特性が苦手としない業務内容の職業

自分が強く興味関心を持っている職業

これらを同時に満たしている職業がADHDの人間に適していると考えます。

 

自分が強く興味関心を持っていることに関しては、ADHDの特性の不都合な部分はあまり出てこないような気がするんです。感覚的なものですが。

なので興味関心に従って職業選択をするというのはアリだと思います。

 

ただ、興味関心があるジャンルであっても、実際の業務内容があまりにもADHDの特性に合っていない場合、いずれ辛い思いをする時が来る可能性が高いです。

マルチタスク性の高い職業であったり、約束事や慣習、減点方式の評価といった文化が強い職業はできるだけ避けたほうが良いと思います。

 

具体的な職業を挙げるならば、マルチタスクで言うとリアルタイムに仕事が発生し続ける保育士や小学校教諭、仕事文化で言うと公務員系の職業はかなり相性が悪いんじゃないかと思っています。

この辺は他の記事でもう少し掘り下げて書いています。

 

ADHDは治らないが改善はできる。住環境から改善を

ADHDは治らないが改善はできる

改善方法は環境調整と投薬

環境調整は住環境の調整と職業選択がある

住環境はミニマリスト思考で改善する

職業はADHDの得意と自分の興味をもとに選択

この通りです。

できるところから取り組んでみてください。

 

余談ですが、自分はADHDのとして生まれた自分を呪ってはいません。

また他のADHDの方やそれっぽい方、お子さんなんかを見ても、とても魅力的だなと思います。

 

ユニークさが強みとなる時代です。

ADHDのニガテもITと多様性尊重の世論がある程度フォローしてくれる時代です。

自分にとって生きやすい環境になるよう生活を調整して幸せに生きましょう。

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