ベテランの先生が仕事の見通しをもつためにやっている工夫をひとつ知ることができました。メモっておきます。
仕事の早いベテラン教員の秘密
仕事中に年配の女性教員と話す機会がありました。
その先生とは行事の打ち合わせをしたんですが、そのときスケジュール把握のために見せてくれたノートが衝撃でした。
向こう2ヶ月分ぐらいの時間割が全て印刷されて貼り付けられてたんです。
殴り書きの週案ではなく、学級通信に載せる予定の完成された表です。
時間割を先に作ることで生まれる見通し
時間割には教科と単元が書かれます。
先々まで時間割と作ることで、いつ頃にどんな準備をすれば良いかがわかります。例えば社会科見学の要請を消防署へするのはいつ頃かなんてのも簡単に逆算できます。
保護者に何を知らせれば良いかも見通せます。例えば三角定規はいつ用意してもらうのか、いつ学級通信に載せるのかなんてのもわかりやすい。
行事が絡んできた場合も、いつ頃までにどんな行事の準備を進めていけば良いかが一目瞭然。学芸会の練習も順調に進みます。
どこかで時間を見つけて先の時間割を一気に作ってしまうことで、複雑な授業準備や対外交渉、行事対応なんかがスムーズに進められるようになるでしょうね。
時間割作成は学校の年間指導計画の時数に忠実に
さて、未来の時間割を何週も作成する場合、それぞれの単元の時数を何時間に設定するのかが考えどころだと思います。
時数は学校の年間指導計画をそっくりそのまま使うのが良いと思います。
5時間の計画とされているのなら、きっちり5時間で授業する。そう決めてしまい、あとはその5時間の中で授業を工夫する。
この方針であれば、あとはTTや専科の兼ね合いや行事の日程を調べる程度で時間割はサクサク作れます。
自分もさっそく4週分を作ってみましたが、問題なく完成しました。
時間割を先取りして見通し獲得と通信作成短縮を目指そう
時間割を先取りして作ってしまえば、数週間、数ヶ月先までの見通しをもてます。
加えて、週末に発行する学級通信も、時間割はすでに作成したものを貼り付けるだけですので、通信の作成時間を大幅に減らすことができます。
しっかし、年配の先生が持っているノウハウは素敵ですね。
なぜベテランの先生は帰宅が早いのか。そこには「やることやらないことの区別」を徹底するスキルがあることも一つですが、見通しを持って迷わずに手を止めずに仕事をするための工夫もなされていたりするんですね。
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