正採用教員退職前の記事

小学校教員が目指す専門性って何だ?

時間も日もまたいだツイートなんでイマイチ一貫性はないんですが、一応同じテーマで語ったものです。

自分の結論は「教員の専門性とは教育学でありそれは軽視されるものでも簡単に語られるものでもない」というもの。

個人の意見として、思うことを書き残そうと思います。

何の役にも立たない文ですが、自分の内面の整理として。結構感情揺れたので。

小学校教員の専門性は教育学

自分の専門教科は社会科です。(とは言っても小学校教員組なので全ての授業を担当しますが)

自分が教員として働いた期間は細切れなものも合わせて何だかんだ12年あったわけですが、

その間に読んだ本のジャンルを思い返してみると、見事に教育学に関する本ばかりなんですよ。

教育原理、発達心理学、特別支援、集団統率、危機管理、思想、

そういったものばかり読んでいたんですね。

古いものから最近のものまで、たぶん新車バイク一台買えるぐらい読みました。

一方で歴史や地理の専門書はロクに読んでいません。

 

なんというか、子どもを理解したかったんですよ。

こちらが勝手に理解した気になっていた子を改めて理解したかった。

これまで理解されずに生きてきた子をどうにか理解したかった。

子どもたちにも保護者の方にも笑顔でいてほしかった。

保護者の方々が表に出さない深い部分にもっている期待や不信感といったものに触れ、それに応えたかった。

 

そういうのって、物知りになると解決するんでしょうかね?

歴史マニアになれば解決するんでしょうかね?

そうは思いません。断じて。

 

ブログから買われる本はほとんどが教育学関係

このブログにはいくつかの記事に教育書の紹介リンクがあります。

どの本が何冊売れたのかが勝手に集計されているんですが、

まぁ教育学の本ですよ。

一冊何千円もするような教育学の本を日本のどこかから誰かがちょくちょく買っていってるんです。

このブログから学校予算で本買う人なんているわけないですから、皆さん自腹でしょう。

 

子どもとは何なのか?

あの子は何を考えているのか?

あの子が抱えている辛さは何なのか?

なぜ子どもたちは授業中につまらない顔をしているのか?

何を知れば子どもたちを死なさない教員でいられるのか?

買われていく本のタイトルを見ているだけで、その切実さは伝わります。

 

こうして本を買っていった方々が求めた専門性は「教育学」です。

大学数学の本でもなければ近代美術の本でもありません。

教員とは子どもを理解する教育学を追い求める存在なんですよ。

 

外部から専門家を入れれば良い授業ができる?それは違うと思う

教員が持っている教員免許というあの一枚の紙切れ。

あれは「子どもを理解したい」という一点を目指し教育学という専門分野を突き詰めたいと願った人間の証だと思うんですよ。

人が足りていないからといって、特別免許状という形でテキトウにばらまく。

その行いの背景にはきっと「専門家が語れば授業は楽しい」「授業スキルはどうにかなる」という認識があるのでしょう。

教育学の軽視があるのでしょう。

 

5分ももたないと思いますよ。授業始めてから。

一週間もたないと思いますよ。学級もってから。

 

今回の件はツイッター界隈でもそれなりに反響があって色々な人が色々なツイートをしていましたが、自分の思うところはここまでに書いた通りです。

「どうせ教師なんてクソなんだから専門家を入れてまともな授業させようぜ」

みたいなツイートが結構な数あって、それ見て無力感というか怒りというか悲しいなぁ…って心境になったんで持論書いてみました。

もう教員辞めてる自分が無力も怒りも悲しみももつ意味や理由なんて全くないんですが、12年間子どもたちに向き合おうとして没頭し続けてきたあの時間は何だったんだろうとか、一緒に楽しんだ授業とその笑顔は何だったんだとか、保護者の方と夕方の教室で二人涙したあの何とも言えない瞬間は何だったんだろうとか、

なんか無力さを感じてしまったので。

なかなか理解されない宿命の職業だってのはわかっていても、やっぱ嫌ですよ。自分達の専門分野をけなされるってのは。

 

教育技術が誰でもちょっとかじれば身につくようなものだとしたら、

新人教員達が悔し涙を流しながら必死に教育書を読み漁るあれはどう説明すれば良いんでしょうか?

小学校教員におすすめしたい本・教育書まとめ