今現在臨時教員として働いている人に向けた「今のうちにやっとくといいよ」系の記事です。
- この先も教員で頑張る人向けのこと
- もう教員に見切りつけてて転職のタイミングはかっている人向けのこと
と、2つに分けて話します。
自分はかつて臨時採用教員、正採用教員として小学校で働いていました。
合計12年。そのうち10年近くは臨時採用教員です。
これからお伝えする内容は、もし時空を超えて手紙を送るサービスがあるのならば10万円払ってでも過去の自分に伝えたいぐらいの話です。
臨時教員のうちに定時で帰るスタイルを身につけよう【教員志望者向け】
臨時採用教員の中でもこの先ずっと教員としてやっていきたい人向けの話です。
実体験をもとに、長く教員を続けるための秘訣を語ります。
定時で帰る技術を絶対に身につけてほしい
今のうちに「定時で帰る技術」「帰ろうとする姿勢」を身につけてください。
決めつけるようで失礼ですが、今ってたぶん定時で帰る必要性をあまり感じていないですよね?
というのも、過去の自分がそうだったんですよ。
教員としての仕事が楽しくて、「子供のために!」を合言葉に私生活を投げうってとにかく深夜まで学校で働いていたんです。
その生活をしていてストレスはありませんでした。だって自分がやりたい仕事をやって、その努力によって子供達にも笑顔や熱中をたくさん作ることができていたんですから。
正直楽しくて仕方なかったです。
しかし、この深夜勤務を基準にしていたことで、後々自分は生活を大きく崩すことになりました。
正採用教員を離職した
自分は10年かけて正採用教員になりました。
そして2年働いて離職しました。
この離職の原因は、
- 管理職のパワハラ
- 仕事量の増加とそれによる失敗続き
という2つです。
管理職がかなり怒鳴り系だったってのが離職理由の大部分ではあるんですが、それと同時に、単純に仕事がうまくいってなかったってのもあったんですよ。
そしてその理由こそが、定時に対するこだわりの無さだったんです。
結婚して初めてわかる定時の大切さ
かつては23時24時まで働いていた自分。
それが結婚を機に、遅くても18時までには家に帰る生活にシフトしました。
自分は、父が仕事人間でほとんど顔を合わせたことが無いという育ち方をしました。だから我が子に対しては同じ思いをさせたくなかったんです。負の連鎖を切りたかったんです。
当然仕事はうまくいかなくなりました。
自分には周囲から頼まれた仕事を断るという考え方が育っていなかったんです。
上司や同僚と喧嘩してでも自分の定時を守り抜く、そういう考え方やスキルを身につけておくべきだったんです。
「やります、やれます、やってみせます」という奴隷根性で頑張っていてはダメだったんです。
抱えた仕事は破綻し、ノーと言えない自分の下には変わらず訳のわからない仕事が舞い込み、管理職には怒鳴られ、やがて涙が勝手に流れて止まらない状態が日常となり、
自分は家族と一緒に逃げるように小学校正採用教員の立場を捨てて去りました。
臨時採用教員だからこそ陥ってしまう「忙しい先生」という働き方
この「やります、やれます、やってみせます」という考えの危険性は、今この文章を読んでいる臨時採用教員の皆さんにこそ伝えたい。
黙っていても仕事がつながる正採用教員と違い、臨時採用教員は周囲、特に上司から認められなければ次の仕事のクチが無い存在ですよね。
この状況の違いが、「頑張りすぎてしまう教員、仕事を引き受けてしまう教員」を作ってしまうんです。
使える人間という評価を求めるあまり、イエスマンに陥りやすいのが臨時採用教員の弱みなんです。
教員が定時で帰るための時短テクニックみたいなものは世間にあふれています。
でも、自分が本当に必要だと思うのは、
「絶対必要な仕事とやらなくてもいい仕事を見分け、徹底的に仕事量と定時を守る姿勢」
だと思うんです。
技術じゃなく、考え方、生き方の話だと思うんです。
教員の仕事を長く続けたい。
教員の仕事がとても楽しい、大好きだ。
そういう方は多いでしょう。学生の頃から夢見ていたこの世界で、まさに今夢の中を歩いている瞬間なのですから。
だからこそ、その「好き」という気持ちを消さないでほしい。
そのために、臨時教員である今のうちから、独身である今のうちから「定時帰り」の考え方を身につけてほしい。
将来結婚した時、忙しい学校に行った時、変わらずに自分の仕事を好きでいるために。
クレジットカードを作っておこう【教員辞めるつもりの人向け】
次に、すでに臨時採用教員としての生活に見切りをつけ、近い将来違う人生を歩もうと考えている人に向けての話をします。
教員の世界から去るのであれば、教員である今だからこそやっておけることを済ませておきましょう。「教員・公務員の信用」を使っておくんです。
教員の信用を使ってできることは今のうちにしておく
たとえばクレジットカード。
たとえばマンションや車の購入。
自分はかつて車やバイクをローンで買っていましたが、それは臨時採用教員としての信用があったからこそできたことです。
教員(臨時採用教員含む)はとんでもなく信用面で恵まれている職業です。
特に臨時採用教員は、世に存在する他の非正規雇用と比較しようものなら、比べ物にならないレベルの最強クラスの信用を誇ります。
自分が教員だった当時はそんなこと気づきもしませんでしたが、教員を辞めてフリーランスになった今ならわかります。他の非正規職やフリーランス職につくと、露骨なぐらいに信用が低くなるのです。
クレカ作成、車や住宅など各種ローンといった信用が求められるようなことは今のうちに済ませてしまうといいですよ。
人生やり直すタイムマシンは無い。でも次の世代の臨時採用教員に伝えることはできる
以上、自分が10万円払ってでも過去の自分に伝えたい話でした。
もちろん、何をどんなに頑張っても自分が今知っていることを過去の自分に伝えることはできません。
ならばせめて、かつての自分と同じような状況の方に、この気づきを生かしてほしい。
代わりに幸せになってほしい。
教員続けるにしろ他の道探すにしろ、皆さんの幸せを願っています。
いや自分だって今幸せですけどね(笑)
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