我が家の長女は1歳半ぐらいから保育園に通っています。
この記事を書いている時点で長女は2歳4ヶ月ですので、大体一年弱を保育園で過ごしたことになります。
自分としてはこの時点で既に長女を保育園に通わせていて本当に良かったなと実感しているんですね。
今日はその理由について元小学校教員の視点も交えながら語ってみようと思います。
1歳の子供を保育園に通わせるメリット
コミュニケーションを集中的に学ぶ場となる
保育園は1歳であろうと2歳であろうと集団生活となるため、そこでは子供は日々多くのコミュニケーションにさらされることになります。
もし保育園に通っていなければ子供の話し相手はほとんどが両親だけですので、この差は大きいです。
我が家の長女は保育園に通うようになってから、言語面や他者意識が爆発的に成長しました。
もともとそれらが成長する時期だったのかもしれませんが、保育園通いによる多くの他者とのコミュニケーションの影響も少なからずあったと思うんです。
集団生活の中で望ましい生活習慣を学べる
専門職の人間が子供を動かす方法としては、「環境」「習慣」「集団心理」が挙げられます。
保育園ではそのうち最も教育的な側面が強い「習慣」を徹底的に教えてくれます。
AをしたらBをする
Aの場所に来たらBをする
ご飯を食べたら片付けをする、歯を磨いたら寝床へ行くといったような、日常生活の中のルーチンを育ててくれるんです。
保育園でどのような習慣づけをしているのかを聞いておくことで、家庭での子育てに応用することもできます。

親が人間に戻れる
いざ自分が親になってみるとわかります。
子育て中はある程度自分が人間であることを捨てなければなりません。
具体的には、「自分の時間」が圧倒的に減ることを受け入れなければなりません。
何のしがらみもなく、誰に配慮することもなく、自分の判断で好きなタイミングで好きな場所で好きなことをする。
それを「自分の時間」と定義するならば、育児中の人間に与えられる「自分の時間」は0分です。
このことは子育て中の人間に途方もない程のストレスをもたらします。
そして保育園の存在は、そんな限界ギリギリのメンタルで生きる育児家庭に一瞬だけ人間に戻る時間を与えてくれます。
特に保育園のメリットを感じられるケース
一人っ子の場合
コミュニケーションの機会を得られるという点で、一人っ子は早期の保育園通いに適しています。
親に友達がいない場合
自分がこれなんですが、慣れ親しんだ土地を離れて生活している場合など、親に近しい友人がいないケースがあります。
そうなると仲の良い親同士で会ってその子供たちを一緒に遊ばせるという機会が無いんですね。
これもまた我が子にコミュニケーションの機会を作れない原因となります。
保育園での集団生活はその悩みに対する解決にもなりますね。
近くに親戚がいない場合
これも我が家のケースなんですが、気軽に会いに行ける距離に実家や親戚がいない場合。
やはり子供を人に会わせる機会が無いんですね。
そういった場合も保育園通いは貴重なコミュニケーションの機会となります。
1才児を保育園に通わせるのはかわいそう?
通わせる前は正直可哀想だという思いはあった
まだ1歳の子供でしたからね。この歳で保育園、ちょっとかわいそうだなという思いは正直ありました。
通わせ始めた頃はまだ1人で歩くこともできませんでしたから。
保育園に子供を預ける親というのは初めは大体このような心境になるのではないでしょうか。
事実。子供が楽しんで通っている
自分は元小学校教員ですので、子供の幸せを測るものさしは常に一つしかもちません。
「子供の事実」です。
我が家の長女は毎朝笑って保育園へ向かいます。
我が家の長女はお迎え時にこっそり窓を覗くと、他の2歳児達と仲良くブロックやおままごとで遊んでいます。
これを幸せと言わずして何というのでしょうか。
今は自分は我が子がかわいそうだとは微塵も思っていません。
親の思い込み、周囲の思い込み、そんなものは子供の表情の前では何の説得力もない
保育園通いで子供が悲しんでいるのでは?
これはただの思い込みです。
その歳で親元を離れて保育園に入れられるのね。かわいそうね。
そのかわいそうはただの思い込みです。
思い込みは事実の前では何の説得力ももちません。
小学校の世界でもたまに「この教え方が正しいはずなんだ」と仮説ばかりを先行させて教育する人間がいますが、違うんですね。
目の前の子供の事実。これだけがその教育の良し悪しを測る唯一のものさしです。
保育園はいい場所ですよ
実際のところは通う保育園次第で変わってくる部分が多々あるのでしょう。
それに保育園という場所はあくまで親の労働を成立させるために存在する場所なので、誰でも気軽に子供を預けられる類の施設ではありません。
そんな中自分が言いたいのは、保育園に子供を預けることに後ろめたさや不安を感じている方がいたならば、ぜひ我が子の事実だけを見てほしいということです。
お子さんが毎日心底保育園を嫌がり、日中も表情が暗いなどと保育士から連絡を受けている場合であれば、さすがに心配の対象です。
しかし、お子さんが朝はしぶりつつも保育園に着いてしまえば楽しく遊んでいるというような場合であれば、その保育園通いに後ろめたさをもつ必要はないと思います。
外野は色々言ってくるかもしれませんが、子供の幸せを判断するうえで使うべきものさしは「子供の事実」のみであるべきではないでしょうか。
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