逃げログ
多摩地方在住、在宅Webライターの日常
教育時事・思想

内田良「現役教育大生のリアル」を読んだ感想

教員の変形労働時間制について考察

教師への夢をあきらめた学生たち 現役教育大生のリアル 競争倍率低下時代における教育の危機(内田良) – 個人 – Yahoo!ニュース

 

自分は結婚育児をするライフステージに上がって初めてこの仕事の異常性に気づいた。「もっと残れ」「朝早く来い」「俺は自分の子なんてカミさんに任せっぱなしだったぞガッハッハ」これら校長の言葉は忘れらない。

2019/01/04 17:50

久々に学校教育関連の話題に触れてみます。

いつも精力的に公立学校のブラック労働問題に言及されている内田良さんの記事です。

内容は「現役教育大生の迷い」というもの。

この素敵な記事に対して感想を書いてみました。

小学校教育の世界から逃げ出した「根性のない元若者」が好き放題喋ってるだけの感想です。暇な人だけ読んでください。

記事要約

内田良さんと教育大生5人による座談会。

学生の声

  • 小学校教員になろうと大学に入ったが先輩のSNSや飲み会での話を聞いて今は教員になろうと思えない
  • やはり教員になりたい。制度を詳しく理解し間違いを正し学校を内側から変えたい
  • 実習で長時間労働の現実を目の当たりにした。異を唱えていた先生はその後学校をやめていた

 

内田良さんの見解

座談会に登場した、あるえさんと、まつのさん。二人は、教職に就くことを夢見てきた学生である。その夢を打ち砕いたのは、学校の長時間労働であった。

 朝早くから遅くまで、休めぬ日々がつづく。授業準備も不十分なままに、教壇に立たなければならない。現実を知るにつれて、今日の学校現場に、未来の自分を映し出すことができなくなった。

 教えるという仕事に魅力を見いだせなくなったというなら、それは早くに他の道を模索したほうがよいだろう。だが、そうではない。残業が多すぎるからと、教職をあきらめる。こんなに悲しいことがあるだろうか。

 

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記事に対する感想

良くも悪くも業界の転換期だと思いました。

教員の多忙化についてはもはや個人の努力でどうこうできるレベルのものじゃないです。

間違いなく政治が絡む問題です。

法律の改正であったり、教育予算の増加であったり、そういったレベルでの介入がなければ今回のような問題は出続けます。

 

法律の改正「教育内容の削減を」

以前、教育内容の3割削減がゆとり教育として社会問題となりました。

自分はあれ賛成でした。

週1コマ削ったとかそういうレベルではもはや教員の労働環境は改善されません。

月曜から金曜まで全て5時間授業にするぐらいの改革が必要です。

 

6時間授業の後、教員に残されている労働時間は15分から20分程度です。

子供を帰してからまずは45分間の休憩時間を取り、その後定時までの15分程度を働くというタテマエになっています。

 

まぁ無理ですよ。そんなちょっとの時間じゃ次の日の授業準備がまともにできません。

かと言って、休憩時間を潰して仕事しますか?

中にはそういう人もいてもいいと思うんですが、法律自体が教員の自爆精神におんぶに抱っこではいけないでしょう。

 

公立小学校が高学年でも5時間授業で収まるような学習指導要領を作るべきです。

 

ちなみに内容の削減は可能です。

今現在、そのゆとり教育を受けた世代が社会の第一線で活躍できていますから。

 

教育予算の増加を「その税金、年寄りに振るか未来に振るか」

教育予算は学校教育と社会教育に大幅に振るべきです。

少人数学級の実現、専科教員の充実を進めるべきです。

 

これは小さな町に住むとよくわかるのですが、なんともお年寄りが幸せに生きるための政策が充実しているんですね。

これまた肌感覚ですが、自分はその理由を次のように捉えています。

 

「老人は選挙に行けるが子供は選挙に行けない」

 

単純な話、政治家は当選したいですから選挙で自分に投票してくれる人のために頑張るわけです。これは昔から変わりません。

当然老人は自分の老後を幸せにしたいと投票するでしょう。

一方で、子供達は自分の幸せを政治に願うことはできません。

投票権がありませんから。

子供の幸せを願って投票する人間と言えば、小さな子供を抱えた層ぐらいでしょうか。

 

ここまで持論。

実際このような投票の傾向があるかどうかはわかりません。

ですが、老人向けの公共サービスが充実している反面、教育保育は相当にひどい状況になっているなと小さな町の肌感覚で自分は感じていました。

少人数学級と専科教員の加配によって学校現場は相当にゆとりをもてます。

そのことは確実に子供達へ良い教育環境を用意することにつながります。

 

教職員組合の頑張りどころ

教職員組合の加入率は年々減少しています。

それと教員の労働環境の悪化は無関係ではないでしょう。

 

事実、自分が最後に勤務した学校は組合が極めて弱い学校でした。

よくわからない先進的な教育の指定校となって以来、抵抗しても無駄だと見切りをつけたベテラン教員が流出した結果のことです。

この学校では「子供のため!」と血走った目つきで怒鳴り叫ぶ校長の下、革新的な授業や校務分掌の在り方が日々研究されていました。

 

結果、2年連続で新採用教員が退職するという結果になりました。

 

当時はこんな声をよく聞きましたね。

「これからの教育はみなさんのような若い力にかかっている!ここで成長して一人前にならなければならない!」

 

若い力、20代と30代のことでしょうか。

30代は完全に疲弊していました。もともと30代の教員というのは採用数が少なかった時代の人間です。エース扱いされてあれこれ校務分掌を押し付けられてもなんせ人数いませんので限界があります。

そしてそんな30代達が下を向いて涙流しながら仕事している様子を20代達が注意深く観察している。

そりゃ辞めますよ。

 

教職員組合が組織として適切に反発しないことで、このような事態は起こります。

その結果生まれるのは、「子供のため」と声高に叫びつつ、実際は行政から降りてきた政策に協力し数字を出すことだけを考えた「大人のための小学校」です。

 

教職員組合がなぜ存在するのかを問われている時期に来ているんじゃないかなと思いますね。

 

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今後はどうする?

どうもしません。

自分はもう学校教育を離れた人間なので。

時々こうして業界に向かって石を投げる程度です。

 

若者に全て押し付けようとした上の世代の責任。

学校に全て押し付けようとした社会の責任。

選挙対策で老人優位の活動をした政治家の責任。

 

自分はこう思っていますが、それでもどうせ「教員が悪い」「教員は暇でズルい!」とか言われるんでしょうね。

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タビ
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フリーのWebライターとして依頼を受けつつ家事育児をして生きている30代。 かつては小学校教員として働いていましたが色々あって退職。 北海道から東京都へ住所を移してのんびり生きてます。

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