教育技術

子どものほめ方の例として。「できた」ではなく「やろうとした」を見る

ほめ方

授業が始まる時に机の上に鉛筆を準備しておくというルールがあるとします。

で、それがなかなかできない子がいる。
担任として、その子が鉛筆準備のルールを守れるようにしてあげたい。

 

そういう時は、鉛筆を出そうと筆箱に手をかけた時点で褒めます。

「鉛筆を出した」という結果ではなく、
「鉛筆を出そうとした」という意欲や過程に注目するんです。

もちろん、その子の年齢や発達段階に応じて褒め方は違います。
年齢を重ねた子に対して大げさにみんなの前で褒めるような真似をしたら、その子だって嫌でしょう。

主に高学年の子に対しては、指導者とその子の間に二人だけの「できたサイン」を決めておくなんてのは良い方法ですし、机間巡視の合間に肩を叩く程度でもいい。
授業に支援員やT2の先生が配置されているのであれば、その人に褒めることをお願いしておくのもいいですね。

もっとも、助け合い許し合いの空気をしっかり作れている特別支援学級なんかでは、たとえ褒める相手が高学年であってもみんなで一緒に喜べたりしますが。その辺りは特別支援学級がうまくいっている時の本当に素敵な側面です。

 

この考え方、スモールステップというのですが、家でも同じ考え方が使えます。

お子さんが何かをやれた!できた!という結果だけを見るのではなく、

「やろうとした」

という意欲の部分を認めてあげることで、たとえ結果が伴わなくともそれを失敗ではなく成長とみることができますよ。お子さんにとっても保護者の方にとっても心が穏やかになれる考え方ではないでしょうか。

 

特に自尊心の低い子、怒られやすいADHDの子に対しては、こういう考え方というのはとても効果的です。

自分も2次障害の兆候が出ているADHDの子を受け持ったことがありましたが、失敗に極端に弱いその子と心を通わせるステップにおいて、「やろうとした」をほめる考え方はとても役に立ちました。

 

いつもいつも指導をここまで丁寧にやるのが正解というわけではありませんが、場合によってはこのレベルまでスモールステップにするほめ方が子どもの成長を促す良い指導になりえます。
失敗に弱い子を担当している先生、悩んでいる保護者の方などに参考にしてもらえれば。