教育時事・思想

ブラック小学校。子ども達の労働環境ならぬ学習環境が多忙化

田舎のパソコンからこんにちは。

今日考えていたのは小学校教員の多忙感ではなく、小学生の多忙感。

とある教育雑誌のバックナンバーに、スウェーデンの教育の様子が文章と写真で特集されていました。それを久々に読み返してあらためて刺激を受けたんです。

  • 小学生も高校生ものびのびとしている
  • 必要なルールしかない
  • 子どもが自分自身必要だと思う勉強をしている
  • 成人教育の体制が整えられている

もしも自分が子どもに戻ったとしても、この教育なら望んで受けに行きたいなぁと素直に思いました。日本の小中高校にもう一度行こうとは思いませんが。

だってねぇ、色々とブラックですから。日本の学校って。

ブラックな要素は色々と語れますが、今回は数年後に小学生達を襲う更なるブラック化の一要素を紹介します。有名な話なので知ってる人も多いと思いますが。

一体どこまで増えていく?法律で定められた授業量

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小学校学習指導要領:文部科学省

小学生が1年間に受けなければいけない授業の数です。

初めて見る方は「35」という数をものさしにして眺めてください。

35とは35週のこと。休みやら何やらを除くと小学生は一年間に35週学校に通っています。

たとえば道徳は35と書かれています。これはつまり一週間の時間割の中に「道徳の時間」が1コマ入っているという計算です。

総合的な学習は70。これは一週間に2コマ総合があるということ。

2年生の体育は105。週3コマ。「一週間の中で月曜火曜金曜に体育があるよ!やったね!」みたいな感じですね。

さてここからが本題。問題提起というか文句です。

2020年度から5・6年生において「英語」の授業が始まります。これまでは外国語活動という名前で英語に親しむ授業を行ってきましたが、それが「英語」になることで英単語の習得なども含んだより「お勉強」に近い内容になります。

外国語活動は上の表を見て分かるとおり授業時数が35時間です。

対して、20年度から始まる「英語」は70時間

そう、授業時数が増えるんです。一週間の時間割の中に、英語が2つ入ることになります。

インターネットが国家の壁と距離の壁を壊し、全ての人類が限りなく近づいた現代。残る最後の壁は言語です。英語を重要視して授業時数を確保するというその方針はもっともだと思います。下っ端のタビセンもこれには賛成です。

でもね。

代わりに削減された教科が無かったんですよ。

単純に週に1コマ勉強が増えたんです。

いやぁ…ブラックですね…小学生達に同情します。

これ以上時数増やしたらほんとに7時間授業とか始まっちゃいます。もしくは0時間目とか夏休み授業とか。

実際、そうでもしなきゃ英語の授業が一週間の時間割の中に入らないんですよ。もう時間割の中に1時間目から6時間目まで空いているコマなんてないんです。

これから2年間で全国の各小学校がこの「増えた1コマどうする問題」を解決することになっています。どうするんでしょうかね。やっぱ夏休み削減しちゃうんでしょうか。全国の小学生達に「どうしようか?」って聞いてみたいです。

何かを増やしたら何かを減らす。

時代に応じて新しいものを導入するのなら、時代に取り残されたものを削除するのも当然のこと。

実際そろばんとかもう必要ないでしょう。習い事としては残す意義はあると思うけど、公教育で全ての小学生にやらせる必要はないですよあれ。

他にも削れるものは絶対あります。外国を参考にすりゃいいんです。日本よりもずっと少ない時数でしっかりと大人まで育ててますよ。

何で不要なものをどれもこれも削らないのか?

まぁ、それ削られると困る大人がどこかにいるからなんでしょうね。

今日はここまで。

明日も楽に楽しく生きましょう。

たのしい授業 2015年 05 月号 [雑誌]

たのしい授業 2015年 05 月号 [雑誌]

読んだ雑誌です。「たのしい授業」は購読しているとだんだん力の抜けた教員になっていきます。もちろん良い意味で。そういう先生や親になりたい人向け。