日刊「逃げログ」

特別支援学級にはハズレ教師が配置されやすい。なんで怒鳴ってばかりいるの?

一つ前の記事で「自分は娘が発達障害だとすれば特別支援学級を選びたい」と話しました。発達障害児のまだ弱く小さな自信を成人まで守りぬくためには、成功体験を積むことができて環境調整もしてもらえる特別支援学級がより適していると思うからです。

さて、特別支援学級という選択肢にはここまで話してきたメリットの他に、当然デメリットもあります。

筆者の考える特別支援学級のデメリットとは「教員の質」と「偏見」。

両方とも話すと長くなるので、今回は「教員の質」について、教育現場を内側から見てきた立場から考えを話します。

担任の当たり外れはどうしてもある。でも特支はハズレ率が高い

通常の学級であっても特別支援学級であっても担任には当たり外れがあります。性格も性別も経験も多種多様な先生がいるのですからそれは当然のこと。当たった先生と人対人の付き合いをしていくものです。

ただし、特別支援学級の場合、いわゆるハズレ教員に当たる可能性が通常の学級に比べると高くなります。

というのは、特別支援学級に配置される教員には「特別支援をやりたい人間」と「特別支援に追いやられた人間」の2種類が存在するのです。

特別支援をやりたくてやっている担任に当たれば充実した教育が受けられます。ですが、通常の学級を満足に持てなくて特別支援学級に追いやられた担任に当たってしまうと、その子は相当に苦労することになります。

特別支援に追いやられた人間を見分けるための視点は色々ありますが、とりあえず発達障害の子を怒鳴っている教員がいれば、指導力のない教員と見て間違いないでしょう。

 

なぜ特別支援学級が「追いやられる」場所なのか

自分が考えている理由の一つは、「特別支援学級が少人数での教育を行う場所だから」なのではないかということです。

教員の専門技術の一つに、「集団統率力」があります。

これは何十人もの子ども達の集団に対して自分の指示を通し、集団の中に最低限の秩序を作り上げる技術のこと。日本の学校教育の基本は一斉指導ですから、教員にとって必須の技術といえます。

さて、ハズレ教員にはこれができません。教育技術を学んでいないことから子ども達と関係を作ることができず、結果怒鳴ることでしか子どもを動かすことができないのです。実際、学級崩壊を起こす教師は大体が怒鳴ってばかりの教師ですよ。

教員をクビにすることはできませんから、管理職は校内人事(どの先生をどの学級担任にするか)で頭を悩ませます。そして、「特別支援学級なら人数が少ないからあの先生も学級を動かせるだろう」と判断し、ハズレ教員を特別支援学級に配置するわけです。

実際は特別支援学級を運営できるわけないんですけどね。特別支援学級の子ども達は通常の学級以上に理不尽や怒鳴りというものに敏感ですから。

 

そしてもう一つ。学テ対策です。

集団統率力をもたないということは、満足に授業を成立させることができないということ。担任した学級の学力を著しく落とすことになります。

現在、教育委員会やその意向を受ける立場の管理職達が最も恐れているのが「全国学力学習状況調査」の点数が落ちること。

通常の学級の子ども達は6年生になればその調査を受けます。そしてその調査は過去の全ての学年で学んだ力が試されるため、いずれかの学年での学習内容に落ちがあると調査の点数に大きく影響することになります。

今の小学校は本当に全国学力学習状況調査を軸に回っていますので、指導力のない教師は調査の対象外である特別支援学級に配置されるというわけです。

思うこと

自分は特別支援教育、特別支援学級に大きな期待を寄せていますし可能性や必要性も感じています。

だからこそ、特別支援学級の中で子どもを怒鳴りつけるような教師を見ると辛い気持ちになります。

 

とは言っても、これまでに自分が目の当たりにしてきたハズレ教員が特別支援学級に流れ着く仕組みというのはそうそう変わるものではないでしょう。

小学校が数字を中心に回り続ける限り、この流れは変わらないと思います。

 

じゃあどうすれば特別支援学級に通う子ども達を守れるのか?

結構真面目に考えるんですが、答えは出ません。

正直、自分の受け持つ子を怒鳴り先生達から守ることで精一杯です。

 

子どもの悩みに向き合い、寄り添い、本当に必要な勉強を進める教育。

子どもの人生について、かなり具体化できるレベルまで保護者と語り合う教育。

できれば特別支援の楽しさを知って勉強してほしいと思うんですが。

支援学級で学んだ技術は集団統率にも繋がると思うのですが。

怒鳴る先生にそれを伝えようと思っても、なかなかうまくいかないんですよね。

 

思うことをだらだらとしゃべりましたが、結局自分が言いたいのは、怒鳴ることでしか子供を動かせない先生が大嫌いだということです。

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