小学校教員時代の記憶

特別支援学級にはハズレ担任が配置されやすい。怒鳴る教員は指導力不足

以前の記事で「自分は娘が発達障害だとすれば特別支援学級を選びたい」と話しました。

発達障害児の育ちに最も必要なのは、まだ弱く小さな自信を成人まで守りぬくこと。

それには成功体験を積むことができて環境調整もしてもらえる特別支援学級がより適していると思うからです。

 

さて、特別支援学級という選択肢にはこれらメリットの他に当然デメリットもあります。

自分の考える特別支援学級のデメリットとは「教員の質」と「偏見」。

両方とも話すと長くなるので、今回は「教員の質」についてを扱います。

1人の特別支援学級担任として、教育現場を内側から見てきた立場から思うことを話します。

※この記事は教員向けのノウハウではなく、教育を社会問題的な視点から語っているものです。
特別支援学級担任としての成長や悩み解決が目的の方はすぐ下にあるリンク先へ飛んでください。おそらくそちらの内容が合っています。

教師と親のための子供のモンダイ行動を解決する3ステップ
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特別支援学級に多いハズレ教師の存在

子供と担任、親と担任の関係にはどうしても当たり外れはある

通常の学級であっても特別支援学級であっても、担任には当たり外れがあります。

性格も性別も経験も多種多様な先生がいるのですからそれは当然のことです。

ある程度の配慮はありつつも、基本的には当たった先生と人対人の付き合いをしていくものです。

 

特別支援に配属されてくる先生の指導力に疑問を感じる

ただし、特別支援学級の場合はいわゆるハズレ教員に当たる可能性が通常の学級に比べ高くなります。

何か統計があるわけではありませんが、特別支援学級に配属されてくる先生方の指導スタイルを見ていると、そう思わざるを得ません。

 

特別支援をやりたい教師、追いやられた教師

特別支援学級に配置される教員には「特別支援をやりたい人間」と「特別支援に追いやられた人間」の2種類が存在していると思います。

 

特別支援をやりたくてやっている担任に当たれば充実した教育が受けられます。

が、通常の学級を満足に持てなくて特別支援学級に追いやられた担任に当たってしまった場合、その子は相当に苦労することになります。

 

特別支援に追いやられた人間を見分けるための視点は色々ありますが…

発達障害の子を不必要に怒鳴っている教員がいれば、指導力のない教員と見て間違いないと自分は考えます。

 

なぜ特別支援学級が「追いやられる」場所なのか

少人数なら指導できるのではないかという思惑

なぜ特別支援学級に怒鳴る先生が送られてくるのか。

自分が考えている理由の一つは、「特別支援学級が少人数での教育を行う場所だから」なのではないかということです。

 

教員の専門技術の一つに、「集団統率力」があります。

これは何十人もの子ども達の集団に対して自分の指示を通し、集団の中に最低限の秩序を作り上げる技術のこと。

日本の学校教育の基本は一斉指導ですから、教員にとって必須の技術といえます。

 

さて、ハズレ教員にはこれができません。

教育技術を学んでいないことから子ども達と関係を作ることができず、結果怒鳴ることでしか子どもを動かすことができないのです。

実際、学級崩壊を起こす教師は大体が怒鳴ってばかりの教師です。

 

教員をクビにすることはできませんから、管理職は校内人事(どの先生をどの学級担任にするか)で頭を悩ませます。

そして、「特別支援学級なら人数が少ないからあの先生も学級を動かせるだろう」と判断し、ハズレ教員を特別支援学級に配置しているのではないか。

毎年の人事を見ていると、自分にはどうしてもそう思えてしまうんです。

 

実際は特別支援学級を運営できるわけないんですけどね。

特別支援学級の子ども達は通常の学級以上に理不尽や怒鳴りというものに敏感ですから。

 

全国学力学習状況調査の平均点を維持するため

もう一つ自分が思うのは「学テ対策」です。

 

集団統率力に欠けるハズレ教員。

集団統率力をもたないということは満足に授業を成立させることができないということです。

そのため、その教員が担任した学級は学力を著しく落とすことになります。

 

現在、教育委員会やその意向を受ける立場の管理職達が最も恐れているのが「全国学力学習状況調査」の点数が落ちること。

通常の学級の子ども達は6年生になればその調査を受けます。

そしてその調査は過去の全ての学年で学んだ力が試されるため、いずれかの学年での学習内容に落ちがあると調査の点数に大きく影響することになります。

 

今の小学校は本当に全国学力学習状況調査を軸に回っています。

その流れの一つとして指導力のない教師は調査の対象外である特別支援学級に配置されているのではないか?

そう思えてしまうんです。

 

一個人として思うこと・願い・悩み

この流れは変わらないんだと思う

自分は特別支援教育、特別支援学級に大きな期待を寄せていますし可能性や必要性も感じています。

だからこそ、特別支援学級の中で子どもを怒鳴りつけるような教師を見ると辛い気持ちになります。

 

とは言っても、これまでに自分が目の当たりにしてきたハズレ教員が特別支援学級に流れ着く仕組みというのはそうそう変わるものではないでしょう。

小学校が数字を中心に回り続ける限り、この流れは変わらないと思います。

 

担任した子を守ることで精一杯

じゃあどうすれば特別支援学級に通う子ども達を守れるのか?

結構真面目に考えるんですが、答えは出ません。

正直、自分が担任する子ども達を近くにいる怒鳴り先生達から守ることで精一杯です。

 

怒鳴る先生は嫌いだな。子供の頃も、おとなになった今も。

子どもの悩みに向き合い、寄り添い、本当に必要な勉強を進める教育。

子どもの人生について、かなり具体化できるレベルまで保護者と語り合う教育。

 

怒鳴る先生にそれら特支の素敵さを伝えたい思っても、なかなかうまくいかないんですよね。

できれば特別支援の楽しさを知ってほしいと思うんですが。

支援学級で学んだ技術は集団統率にも繋がると思うのですが。

 

思うことをだらだらとしゃべりましたが、結局自分が言いたいのは、怒鳴ることでしか子供を動かせない先生が大嫌いだということです。

 

【本の紹介】

怒鳴ること、権威を振りかざすことの無意味さがよくわかる一冊。

子ども達が見せる様々な問題行動には必ず何かメッセージが込められています。

その本質を見ようとする教師の目を育ててくれる本です。

 

タイトルにもある通り、保護者向けとしても書かれています。

自分は担任した子の保護者の方へ、新年度になると決まってこの本をお貸ししていました。

「今度の担任はどのようなスタンスで子供に接したいと考えているのか」

それを知ってもらうことから保護者との協力が始まると思うんです。

教師と親のための子供のモンダイ行動を解決する3ステップ
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